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| 春を待つ | | 

 川越し街道ひな祭りは、3月3日(月)から河原町の番宿で開催予定 | しまだ次世代育成支援ネットワークが主催した小さな集まりがあった。参加した人のアンケートには、不妊で悩む人たちの思いが届く「はじめの一歩」になればとの感想があった。同じ悩みを抱く人たちとの出会いによって、一人一人の気持ちが柔らかに解きほぐされたことが伝わってくる。行政の手が届きにくい心のケアを大切にしたイベントだった。 厚生労働省によれば、不妊治療を受けている人は、全国で約47万人(推計)。そのうち特定不妊治療と称する体外受精または顕微授精を受けた夫婦が約3割を占める。年間の出生児数が110万人に満たない少子化のなかで、この治療法による出生児数は、1パーセントを超えるといわれる。 治療費は、全額自費扱いで、1回当たり30万円から70万円。年間3、4回で100万円から200万円程度又はそれ以上の費用がかかる。治療を受ける夫婦は30代が多く、その平均的な年収を考えると、経済的負担に対する助成制度が不可欠。加えて、女性が働いている場合の身体的・精神的負担は更に大きい。こうした不妊に悩む人たちの事情については、「患者から見た不妊治療の在り方に関する研究」として、インターネットで公開されている。 「いつから春になるの?」この春、小学校に入学する子どもだろうか。母親との会話の一部が耳に飛び込む。日差しは、日を重ねるごとに明るくなっている。通勤途上に見る木れんも、冷たい風に枝を震わせながらも、銀白色のむくげのリボンをまとい、春を待っている。
※しまだ次世代育成支援ネットワーク 子育て支援を実践するグループ「きしゃぽっぽ」を統括する市民団体 ※患者から見た不妊治療の在り方に関する研究(北村邦夫(社)日本家族計画協会クリニック所長ほか) 厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)研究協力報告書「不妊治療の在り方に関する研究」主任研究者・矢内原巧昭和大学医学部教授。分担研究:不妊治療の実態及び不妊治療技術の適用に関する研究「患者から見た不妊治療の在り方に関する研究」 厚生省が1996年度からスタートさせた「生涯を通じた女性の健康支援事業」の一環として、日本家族計画協会クリニックが1997年1月から1999年12月まで開設した「不妊ホットライン」のあらましと不妊治療の在り方についての不妊当事者の思いを明らかにしている。
| | 平成20年2月20日 |
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| 年末年始の背中 | |  大代村おこしグループ「王子田会」が制作したジャンボ干支(えと) 本体3m×2.5m(親子5m)の大きさ | 「語る・聞く・沈黙する」と題する講演を聴く機会があった。講師は、山折哲雄先生。国立歴史民族博物館教授や国際日本文化研究センター所長などを歴任された泰斗としてのバックボーンを感じさせつつ、ユーモアあふれる講演だった。 なかでも、世阿弥の能「井筒」の話には興がわいた。先生は、紀有常の娘の亡霊(後シテ)が嘆くころまで眠り、舞台を去るときにパッと目を覚ます。亡霊のうしろ姿をながめることが一番の楽しみというのがその理由。亡霊の嘆きにじっと耳をかたむけ、カウンセラーの役目をはたす旅僧(ワキ)。慰められて去るクライアントとしての亡霊の背中は、軽くなっているという。 背中の話は、更につづく。御自身が入院されたとき、病室を後にする医師や看護師の背中に冷たさを感じた。通院時に正対するだけでは分からなかった出来事だという。その観察眼には、病床でくらす人の透徹したまなざしも感じられる。 まもなく年末恒例の仕事納め式がある。最前列に並ぶ私の背中は、この1年をどう語るのだろう。そして、新しい年の仕事始め式では……。 こぞことし 去年今年貫く棒のごときもの(高浜虚子)
| | 平成19年12月20日 |
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| 秋の祭り | |
 東町・八幡神社の相撲大会 (今年は10月8日に開催) | 梅雨入り前から、毎週のように、浜松市佐久間に通っている。朝な夕なの空の色や沿道の景色などを楽しみながらの時間。町並みをぬけ、遠くにみえた山の懐に入るころには、2時間ほどのドライブもそろそろ終点だ。退屈するどころか、近ごろは、落葉しはじめた街路樹の根元にさく彼岸花や黄金色にかがやく稲穂など、色づく秋に感動している。先日など、森警察署の西側に広がるたんぼから稲刈り後の匂いが車内にとびこんできて、思わず、深呼吸をしたものだ。 沿道のあちこちには、ずいぶん前から、祭典による交通渋滞の予告看板が目についた。掛川市大池では、早朝の交通整理に驚かされた。車のライトが照らしたのは、おおぜいの人に引かれ、ゆったりと道を横ぎる祭り屋台だった。 我が市でも、地域で秋祭りの準備が進められている。なかでも、島田大祭(帯まつり)は、元禄8年以来105回(315年目)を迎える伝統の祭り。夜のとばりが下りるころ、風にのって、どこからか聞こえてくる笛太鼓、三味などの音色には、3年前の帯まつりの時を飛び越えて、来し方を思いやる不思議な力がある。
| | 平成19年10月1日 |
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| しのぶ夏 | |
 今年8月10日の 大井川大花火大会 | 平均寿命は男性78.56年、女性85.52年と過去最高。寿命の伸長が依然続くなかで、あちこちで新しいセレモニーホール(葬儀会館)を目にするのはなぜだろう。 調べると、約109万人の年間死亡者が、2020年には約143万人。2040年は、年間死亡166万人時代になるという。少子高齢社会は、同時に少子多死社会でもある。葬儀の場所は、昭和30年、ほぼ9割が自宅だが、平成17年は16.2%に減少。代わって葬儀会館(斎場)の葬儀が最も多く(60.7%)なったというわけだ。同様に、一般的であった自宅での死亡(76.9%)も、平成17年は12.2%に減少。病院死が一般的になった。 厳しい現実のなかで、残された時間を自分らしく生きるため、わが家を臨終の場所にと望む人もいる。そうした人々の思いを大切に受けとめ続けてきたのが、島田市民病院緩和ケア科だ。平成15年以来、島田・金谷地区を中心に115人の実績がある。在宅における緩和ケアや看取りサービスを実施することにより、在宅療養患者とその家族のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の向上が図られている。 父も祖母も自宅で息をひきとった。老いや死を迎える家族を見守ることで、本人や自分自身の、死を迎えるまでの「生」についても考える時間があった。8月は亡くなった人々をしのぶお盆の時季でもある。 ※平均寿命は、平成17年完全生命表による。平成18年簡易生命表では、男性79.00年、女性85.81年。 ※WHO(世界保健機関)による緩和ケアの定義 「緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな(霊的な・魂の)問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(生活の質、生命の質)を改善するためのアプローチである。」日本ホスピス緩和ケア協会ホームページの翻訳より引用
| | 平成19年8月14日 |
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| 夏休み | |
 夏休み子ども折り紙教室 7/25 (しまだ楽習センター) | 7月初めに発表された平成19年版国民生活白書。家族、地域、職場のつながりに焦点をあて、「つながりが築く豊かな国民生活」と副題がついている。白書によれば、生活の質や利便性の向上、家族行動の個別化などにより、家族が交流する時間がもてなくなっているという。特に30〜40代の働き盛りの男性の約3割は、家族との時間が十分でないと感じているそうだ。 子供を望む人が、安心して子供を産み、その家族を地域がささえる環境は、人と人とのつながりなくしては醸成できない。一人一人が魅力的なつながりを持つことは、少子化の流れをかえ、次世代を担う子供や若者が健全に育成されることにもつながっていく。 家族とすごす時間を設けることができる夏休み。自分の生活(QOL)を充実させるため、どのようなつながりを選択するか、考えてみませんか?
※QOL:Quality Of Life(生活の質)
| | 平成19年7月30日 |
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| 夏の思い出 | |
 青少年育成施設として利用 されている「鐘の鳴る丘集会所」 (安曇野市提供) | ふとしたことから、それまで脳裏にあることさえ自覚にない、過去の出来事を思い出すことがある。 大学生のころ、アルバイトで塾の先生をしていた。夏休みは、恒例の合宿勉強会で信州へ。勉強の合間、緑の山々にかこまれた野原でソフトボール。しばらくして、遠くにポツンと見える建物に気がついた。その建物は、周りから孤立している印象を与える不思議なたたずまい。それが「鐘の鳴る丘」のモデルとなった少年の更生施設(有明高原寮)と知った。屈託なく笑い、ゲームを楽しむ少年たちを目のまえに、施設に入っている少年たちを思った。「こちら」と「あちら」との間には、青空の下、広く大きな空間があった。その2つの景色をつなげるものが見つからなかったことを思い出す。 ※ドラマ「鐘の鳴る丘」 菊田一夫原作。NHKラジオで昭和22年7月から600回放送された。
| | 平成19年6月25日 |
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| 春の楽しみ | |
 羽を休める2羽のすずめ | 朝日の中で、チュンチュンと、すずめの鳴き声が聞こえる。3月の末、稲わらや草などを運ぶ2羽のすずめに気がついた。小路をへだてた向かいの民家に巣を作ったらしい。ひさしから突きでた稲わらが風に揺れている。 2階の部屋にくつろいでいると、電線にとまり、ときどき並んで毛繕いをしている姿も見かける。そのうち愛着もわいてきて、飛び立つすずめの姿をおって立ち上がったり、少しさびしい気持ちになったりする。 子すずめは、俳句では春の季語。一茶の「われときて遊べや親のないすずめ」の句も思い浮かぶ。一茶には、蛙や猫などの小動物を題材に、心象風景をよんだ繊細な句も多い。どこか福祉の心にかようものを感じながら、いつか子すずめの姿を楽しみにしている。
| | 平成19年5月10日 |
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| 花の春 | |
 今年2月中旬に開花した「帯桜」
| 木れんは若葉に衣替え。明るさを増した日ざしのなかで、連ぎょうの黄の花が鮮やかに映る。今年は早々と、蝶の姿や蛙の鳴き声にも接した。まさに万物が生まれいずる春となった。しかし、この季節が嫌いという人も、少なくない。 年末年始には、暦をかけ替える静かな時間がある。そこには、1つ歳をとることを受容する自分がいる。ところが、3月31日から4月1日にかけては、暦の1ページをめくるだけなのに、昨日までとは違う時間と空間がある。喜怒哀楽の4文字だけでは表しきれない時間を共有した人との別れがある。心騒ぐ、時の移ろい方なのだ。 おりしも、新たな出会いのすばらしさを予感させるかのように、各地から桜のたよりが、聞こえ始めた。人々のさまざまな思いをよそに咲く花の、短くも、美しい季節を楽しもう。
| | 平成19年3月29日 |
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| 春の風 | |
 五和小4年生と動物ボランティア犬 とのふれあい | 清潔感や気分転換もできるのが好きで、月に1度は、なじみの理髪店へ。店主が外で犬を抱いていると、何人かの、見知らぬ人から声をかけられたと話してくれた。動物、なかでも犬には、人と人とを近しいものとする不思議な力があるようだ。 愛犬家としても有名なイギリス女王・エリザベス2世。上着に犬のピンバッチをつけた報道記者に親しく声をかけたエピソードやコーギーを飼っていた日本人の手紙に女王の名代で返信があったこともある。熟年夫婦が犬をペットにしたら、会話が増え、生活に豊かさを感じられるようになったという話も耳にする。むしろ「家族の一員」と呼ぶのがふさわしいという人もいる。 店をでて、襟足にひんやりとした外気を感じていると、耳元で、「子どもたちに大人気のドラえもんは、猫型ロボットだよ」と、いたずらな春の風が、ささやいた。
| | 平成19年2月21日 |
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| 初春 |
 木れんは3月から4月ころに開花 | 通勤途上にある民家の塀ごしに、毎年、木れんが花ひらく。優雅な紫木れんにやや遅れ、清楚に白木れんも咲きはじめる。年末には、すっかり葉を落とすと同時に、白いつぼみをあらわした。暦の上では元日から新しい時間がリセットされたが、生きとし生けるものの営みは、途切れることはない。 人間の暮らしも同じ。盆暮れ、正月の休みもなく、この年始早々から活動する人々がいる。健康福祉の分野だけをみても、民生委員・児童委員をはじめ、医療や保健、福祉、介護などに従事する人たちがいる。身近な地域における生活を24時間、365日にわたり支えている。今年も、多くの人とともに力をあわせ、市民福祉の向上を図りたい。
| | 平成19年1月10日 |
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| 冬の星空 |
 「なのはなまつり」でゲームを楽しむ | 冬至が近づくにつれて、夜のとばりが早く下りるころとなった。2月から3月にかけて、夕暮れ時にみる西の空の色も好きだが、今の季節、仕事を終えて家路をたどる途上、見上げる夜空も、なかなかだ。澄み始めた大気の中で輝くあまたの星を眺めると、肌をきるような寒さや浮世の出来事も忘れてしまう。 同時に、ある若者の姿が脳裏によみがえる。昼休み、なのはな作業所(心身障害者小規模授産施設・横井四丁目)のフェンスにもたれ、通称イナヅマガードの上を走る電車を楽しみに待っている通所者がいる。人は、だれでも心に大切なものをもっている。この若者が限られた時間の中で見る電車は、きっと、私が見る夜空に輝く星々と同じものなのだろう。 ⇒ふくしだより
| | 平成18年12月20日 |
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| スポーツと食欲の秋 |
 健康運動指導士の永田洋子先生と ストレッチ体操+ダンベル体操 | 6年前、健康と運動に関する研修を契機に始めたプール通い。水中ウォーキングや水泳で1時間余りをすごすと、帰りはTシャツ姿。冬でも車の窓を少し開けて走るほど、全身がポカポカになる。筋肉や心臓、肺などの身体機能の維持・向上を図ることにより、生活習慣病の発症リスクを低下できるという。なによりプールの水に体重をあずけリラックスした後は、心身ともに軽くなる「そう快感」がある。 例年、夏やせで3キロほど体重が落ちるが、秋も深まるころには、きまって体重も回復する。やせる目的で運動を続けているのではないが、この季節、食が進むのは、うれしいやら困るやら。少し窮屈となった、おなか周りをなでながら、メタボリックシンドロームを気にしている。
| | 平成18年11月21日 |
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| 秋は結婚シーズン? |
 | 1か月ほどの間に3件、結婚式への御招待を受けた。私が挙式したころと違い、仲人をたてた結婚式は減り、披露宴のスタイルもさまざま。今も昔も変わらないのは、結婚にまつわって、家族をはじめとする周囲の関心事。御両親にとっては初孫の誕生、本人たちにとっては2世を待ち望むということだ。 少子化傾向は今後も続くという観測がある中で、昨年の合計特殊出生率が1.47で全国2位。都道府県レベルで唯一、前年比率が上昇した福井県。子育てしやすい生活形態として、経済的安定を基に、子どもの世話をする祖父母やボランティアの存在が認められることは、示唆に富む。 ⇒次世代育成支援島田市行動計画
| | 平成18年11月1日 |
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