島田の文化財

         文化財 目次へ

      
   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

智満寺不動明王及び二童子像

鎌倉時代初期 不動明王63.5cm、矜羯羅童子64.0cm、制多迦童子62.2cm

(所蔵:千葉山智満寺)

 


 


 密教において、大日如来の化身として人々を厳しく導く五大明王の一柱である不動明王(写真中央)は修行者の戒めの象徴として、全国の寺院に多くの優れた彫刻を残しています。矜羯羅童子(こんがらどうじ:写真右)と制多迦童子(せいたかどうじ:写真左)は不動明王の眷属として側に仕える八大童子のうち、不動明王の脇侍としてよく彫られます。

 智満寺では鎌倉時代に密教の教えが伝授された経緯があり、その時代に不動明王も祀られていたようです。今はこの三像は本堂内陣右奥の厨子に安置されており、表現は写実的でありながらあまり誇張を交えず、細身の伸びやかな肢体、穏やかな肉付などから鎌倉時代前期の作と見られています。

 

昭和59年(1984年)5月22日 島田市指定文化財に指定されました。

 


   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

法蔵寺千手観音立像

室町時代後期 像高 101.0cm

(所蔵:尾川山法蔵寺)

 


 


 法蔵寺の秘仏です。ふくよかな顔と体つきは中国宋風芸術の影響を強く受けており、室町時代後期の作といわれています。カヤ材の寄木造といわれていましたが、平成20年の調査でイチイ材であることが分かりました。

 この観音像は数奇な運命を辿っています。はじめ相賀地区の神社の奥之院に安置されていましたが、明治時代に神仏併祀を禁じられたために、谷底に投棄されてしまいました。そこで、崇仏の念に駆られた大津の住民が観音像を持ち帰り自宅で保管しますが、やがて近所の向富寺へ安置することになります。しかし、向富寺はほどなく廃寺となり、明治16年法蔵寺へと移されました。その後は寺の秘仏とし檀家で大事にされてきましたが、次は平成20年には観音堂から盗まれるという事件が起きました。

 それでも奇跡的に事件は解決し、観音像は無事に戻ってきました。今は再び法蔵寺の観音堂におやすみになっています。



昭和59年(1984年)5月22日 島田市指定文化財に指定されました。 
 

 

       

       
   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

木造聖観世音菩薩坐像

鎌倉時代 像高 102.0cm

(所蔵:得岩山利生寺)

 


 


 利生寺の観音堂に安置されている坐像で、寄木造の技法が施され、彫りの深い衣の襞が美しい雄大な仏像です。鎌倉期の作とされていますが、それ以前のものとも言われています。
 もともとは大代村の安養寺に安置されていたものですが、安養寺が廃寺となり荒れ果てていたところ、利生寺を開創したばかりの全察和尚が観世音菩薩の夢を見たことから観音堂を建てて本像を移したといわれています。

 

昭和53年(1978年)2月13日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 

       

       
   市指定文化財
    ( 彫 刻 )

木造五智如来坐像

室町時代 像高 34〜36cm

(所蔵:法性山専求院)

 


 


 五智如来とは大日如来・薬師如来・宝生如来・阿弥陀如来・釈迦如来の五如来で、おのおのが如来の智を成就したものです。専求院の五智如来像は室町時代後期の作品とされ、五体とも完全に揃っている例は近隣では見られない珍しいものです。

 専求院は建立されて600年以上が経過しており、今までに記録に残っているだけで享保15年(1730)、元文2年(1737)、文久3年(1863)の三回の火事にあい寺院は全焼していますが、如来坐像はすべて無事でした。霊験あらたかな像として尊ばれています。

 

 

昭和53年(1978年)2月13日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 

 

       

       
   市指定文化財
   ( 彫 刻 )
                                                                                                     

 

白山神社仏像

平安時代〜鎌倉時代 像高 173.0cm

(所蔵:白山神社)

 


 


  大代白山神社に祀られている、聖観音立像です。この神社の成立年代は不明ですが、昭和2年の旧敷地での調査では経筒や芦花双鶴鏡(ともに市指定文化財、平安時代後期)が出土しており、古くからこの地にある神社と考えられています。

 カヤ材かカツラ材と思われ、頭頂から両手足、持物まで全て一本の材から彫りだした完全な一木造の技法をとった珍しい形式の像です。12世紀から13世紀ごろの作と見られています。

 この聖観音立像には左右に神将像が配置されていますが、この二像は傷みや欠損が激しく像の種類や年代を推定することはできません。

 

昭和60年(1978年213日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 

 


このページのトップへ  文化財一覧へ

トップページへ | 博物館のトップページ | 前のページへもどる

島田市博物館 文化財係
 
電話・FAX 0547−35−3008
e-mail:hakubutu@city.shimada.shizuoka.jp