島田の文化財

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   市指定文化財
 ( 建 造 物 )

はせがわけながやもん
長谷川家長屋門

元治元(1864)年 間口10m 奥行6m

島田市落合824



 長谷川家は、元和2(1616)年に島田代官であった長谷川藤兵衛長盛の甥である三郎右衛門長顕が尾川村へ居を移してから三代にわたって名主をつとめた家です。元治年間に居を現在地に移した際、この長屋門を建立したとされています。

 

 門は茅葺で間口10m、奥行6mの入母屋造です。

 

昭和581983)年7月14日 島田市指定文化財に指定されました。

 

 


   市指定文化財
 ( 建 造 物 )

かわむらけじゅうたく
河村家住宅

寛政5(1793)年 南北40m 東西49m

島田市大代1882



 河村家は代々大代地区の名主をつとめ、幕府より苗字帯刀を許され、御林守(おはやしもり)の役職として幕府直轄の御林を管理していました。


 河村家住宅は江戸時代後期の寛政5(1793)年に建てられたものです。巾49m×奥行40mの茅葺寄棟造ですが、現在は茅の保護のため屋根をトタンで覆っています。


 奥座敷の天井板は「武者張り」という、当時武家にのみ許されたというつくりをしています。天井板を、表側から張り合わせて合わせ目がすべて表を向くようしており、襲撃を受けたときに矢が合わせ目にささり奥まで届かないように工夫されています。

 

昭和621987)年7月27日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 

 


   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

ち ま ん じ や く し にょ ら い ざ ぞ う
智満寺薬師如来坐像

年代不詳  像高 53.5cm

(所蔵:千葉山智満寺)



 薬師如来は仏教でいう四苦(生・老・病・死)のうち病から救ってくれるとされる仏であり、病気とともに煩悩も絶つともいわれています。現世利益の如来であるがために広く信仰され、現在でも多くの寺院に薬師堂が建てられ薬師如来像が安置されています。

 智満寺の薬師如来は制作年代は明らかでありませんが、ヒノキの一木造で目が細く吊り上る表情と胸前の襟に折り返しをつける技法が特徴的な坐像です。
 伝説によれば、法智大徳という僧が夢に現れた薬師像を探し、クスノキの大木の洞から見つけたものといわれています。

 

 

昭和59(1984)年5月22日 島田市指定文化財に指定されました。

 


   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

ち ま ん じ こ ん ご う り き し りゅ う ぞ う
智満寺金剛力士立像

江戸時代初期 像高 阿形3.40m、吽形3.35

(所蔵:千葉山智満寺)



 金剛力士は寺門を守る一対の護法善神で、金剛杵をもった大型の神像です。右を阿形(あぎょう)、左を吽形(うんぎょう)と呼び、二体並ぶことで「仁王様」とも呼ばれます。千手観音を守る二十八部衆の中におかれるときはそれぞれ那羅延堅固王(ならえんけんごおう)、密迹金剛力士(みっしゃこんごうりきし)と呼びます。

 智満寺の金剛力士像は江戸時代初期の作とされており、ともにヒノキの寄木造で市内では類を見ない大型の木製仏像です。合理的な材を破綻なく組み合わせていることから京都の中央仏師の手になるものと考えられています。参道途中にある仁王門で本堂を守るように配置されています。

 

 

昭和591984)年5月22日 島田市指定文化財に指定されました。

 


   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

   

ち ま ん じ も く ぞ う せん じゅ か ん の ん りゅ う ぞ う
智満寺木造千手観音立像

年代不詳 像高99.0cm

(所蔵:千葉山智満寺)



 智満寺の秘仏で、ヒノキの一木から彫り上げた、いわゆる檀像風(白檀のような香木を用いた木像で、木の香を生かすために彩色を最小限に留め緻密な細工を施した大陸の技法を模したもの)の仏像です。頭体幹部を丸彫にして、眼、小鼻、唇などがふくらみ、やや面長の顔立ちや衣を折り返す様式が特徴的です。蓮台、光背は後補のものです。

 

昭和591984)年5月22日 島田市指定文化財に指定されました。

 

   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

ち ま ん じ ふ ど う みょ う お う    に ど う じ ぞ う
智満寺不動明王及び二童子像

鎌倉時代初期 不動明王63.5cm、矜羯羅童子64.0cm、制多迦童子62.2cm

(所蔵:千葉山智満寺)



 密教において、大日如来の化身として人々を厳しく導く五大明王の一柱である不動明王(写真中央)は修行者の戒めの象徴として、全国の寺院に多くの優れた彫刻を残しています。矜羯羅童子(こんがらどうじ:写真右)と制多迦童子(せいたかどうじ:写真左)は不動明王の眷属(けんぞく)として側に仕える八大童子のうち、不動明王の脇侍としてよく彫られます。

 智満寺では鎌倉時代に密教の教えが伝授された経緯があり、その時代に不動明王も祀られていたようです。今はこの三像は本堂内陣右奥の厨子に安置されており、表現は写実的でありながらあまり誇張を交えず、細身の伸びやかな肢体、穏やかな肉付などから鎌倉時代前期の作と見られています。

 

昭和591984)年5月22日 島田市指定文化財に指定されました。


   市指定文化財
     ( 彫  刻 )

ほうぞうじせんじゅかんのんりゅうぞう
法蔵寺千手観音立像

室町時代後期 像高 101.0cm

(所蔵:尾川山法蔵寺)


 


 法蔵寺の秘仏です。ふくよかな顔と体つきは中国宋風芸術の影響を強く受けており、室町時代後期の作といわれています。カヤ材の寄木造といわれていましたが、平成20年の調査でイチイ材であることが分かりました。

 この観音像は数奇な運命を辿っています。はじめ相賀地区のある神社の奥之院に安置されていましたが、明治時代に神仏併祀(しんぶつへいし)を禁じられたために、谷底に投棄されてしまいました。そこで、崇仏の念に駆られた大津の住民が観音像を持ち帰り自宅で保管しますが、やがて近所の向富寺へ安置することになります。しかし、向富寺はほどなく廃寺となり、明治16年に法蔵寺へと移されました。その後は寺の秘仏とし檀家で大事にされてきましたが、平成20年に観音堂から盗まれてしまうという事件が起きました。

 それでも奇跡的に事件は解決し、観音像は無事に戻ってきました。今は再び法蔵寺の観音堂におやすみになっています。



昭和59(1984)年5月22日 島田市指定文化財に指定されました。 
 


 市指定文化財
     ( 彫  刻 )

もくぞうしょうかんぜのんぼさつざぞう
木造聖観世音菩薩坐像

鎌倉時代 像高 102.0cm

(所蔵:得岩山利生寺)

 


 


 利生寺の観音堂に安置されている坐像で、寄木造の技法が施され、彫りの深い衣の襞が美しい雄大な仏像です。鎌倉期の作とされていますが、それ以前のものとも言われています。
 もともとは大代村の安養寺に安置されていたものですが、安養寺が廃寺となり荒れ果てていたところ、利生寺を開創したばかりの全察和尚が観世音菩薩の夢を見たことから観音堂を建てて本像を移したといわれています。

 

昭和531978)年2月13日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 市指定文化財
    ( 彫 刻 )

もくぞうごちにょらいざぞう
木造五智如来坐像

室町時代 像高 34〜36cm

(所蔵:法性山専求院)



 五智如来とは大日如来・薬師如来・宝生如来・阿弥陀如来・釈迦如来の五如来で、おのおのが如来の智を成就したものです。専求院の五智如来像は室町時代後期の作品とされ、五体とも完全に揃っている例は近隣では見られない珍しいものです。

 専求院は建立されて600年以上が経過しており、今までに記録に残っているだけで享保151730)年、元文2(1737)年、文久3(1863)年の三回の火事にあい寺院は全焼していますが、如来坐像はすべて無事でした。霊験あらたかな像として尊ばれています。

 

 

昭和531978)年2月13日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 

   市指定文化財
   ( 彫 刻 )
                                                                                                     

 

はくさんじんじゃぶつぞう
白山神社仏像

平安時代〜鎌倉時代 像高 173.0cm

(所蔵:白山神社)



  大代白山神社に祀られている、聖観音立像です。この神社の成立年代は不明ですが、昭和2年の旧敷地での調査では経筒や銅鏡(ともに市指定文化財、平安時代後期とされる)が出土しており、古くからこの地にある神社と考えられています。

 カヤ材かカツラ材と思われ、頭頂から両手足、持物まで全て一本の材から彫りだした完全な一木造の技法をとった珍しい形式の像です。12世紀から13世紀ごろの作と見られています。

 この聖観音立像には左右に神将像が配置されていますが、この二像はすでに傷みや欠損が激しく、像の種類や年代を推定することはできません。

 

昭和601978)年213日 金谷町(当時)指定文化財に指定されました。

 



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