◇ 小児用肺炎球菌ワクチン ◇
 
 

< 病気の説明 >
  肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつである。この菌は子どもの多くが鼻の奥に保菌していて、時に細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こす。髄膜炎や菌血症などは、本来菌のいない場所に感染が起こる重い病気である。
  特に、肺炎球菌性髄膜炎は死亡例と後遺症例(水頭症、難聴、精神発達遅滞など)をあわせると全体の40%近くに達する。
  初期の主な症状は、髄膜炎もその前段階となる菌血症も発熱などでかぜ症状と区別がつかない。
  肺炎球菌にかかりやすいのは生後3ヶ月以降から5歳くらいまでで、患者数は、細菌性髄膜炎が5歳未満の小児10万人あたり年間200人くらいである。

 
< ワクチンの概要 >
  子どもで重い病気を起こしやすい7つの血清型について、子どもの細菌性髄膜炎などを予防するようにつくられたワクチンである。このワクチンは2000年にアメリカで接種が開始され、現在では、100か国近くで使用されている。
  このワクチンを接種することで細菌性髄膜炎や菌血症を激減することが多くの国で報告されている。また、子どもの保菌が減り、うつる機会が減ったことで、高齢者の肺炎球菌感染症も減ったという報告もある。
  日本では平成21年10月に承認され、平成22年2月に接種できるようになった。
  成人の肺炎球菌ワクチンとの違いは、抗原となる夾膜にキャリアたんぱくを結合させることで、免疫の未熟な乳幼児にも抗体がつくように工夫されている。
  主な副反応は、海外からの報告では局所反応(10%〜20%)発熱(15〜24%)で、重いものはまれである。   

 お子さんの健康を
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