芭蕉は門人を伴って島田宿に元禄4(1691)年10月下旬と元禄7(1694)年5月中旬の2回立ち寄っている。
この句は、元禄4年島田宿塚本如舟宅に逗留した折、そのもてなしの返礼に詠んだ句と考えられる。芭蕉と如舟はこの時が初対面。
「宿かりて名を名乗らするしぐれかな」
句意:「時雨が降ってきたおかげで、初対面のあなたの家に泊まり、自己紹介をすることになった。このように温かいもてなしを受けてありがたいことだ」という主人に対する挨拶の句。
交通アクセス
JR島田駅北口より徒歩約2分
所在地
島田市日之出町(島田駅前緑地公園内)