芭蕉が大井川の川留めで、元禄7(1694)年5月15日から19日まで、島田宿塚本如舟宅に宿泊した際に、如舟と読みあった句と考えられる。
「田植えと共に旅の朝起」芭蕉「やはらかにたけよ今年の手作麦」如舟「五月雨に降りこめられて、ある時のもてなしに心うごきて、いさきか筆とる事になん」と芭蕉も記している。
主人如舟の心からのもてなしに、芭蕉は感謝し、田植え時の忙しい時だから、自分も早起きして旅立ちたいと応じている。下絵に夏の草花を芭蕉自身が描いている。
真跡は永く塚本家へ残されていたが、同家のご厚意により市が譲り受け現在、市指定文化財となっている(島田市博物館所蔵)。
「やはらかにたけよことしの手作麦」
交通アクセス
JR島田駅より徒歩約5分
所在地
島田市本通三丁目(静銀島田支店前)