小波【明治3(1870)年~昭和8(1933)年】は、尾崎紅葉が主宰する「硯友社」に入り、童話や昔話を集成している。創作童話の創始者、俳人。この句は、小波が「小波お伽全集」を発刊中、昭和3(1928)年2月、島田市の朝顔の松見学の折に詠んだ句と考えられる。
「爪音は松に聞けとや春の風」
句意:あの瞽女深雪の爪弾く三味の調べは、この老松に聞いてくれ、と云うように松は春風に吹かれていることよ。
交通アクセス
JR島田駅より金谷島田病院線向島西下車徒歩約10分
所在地
島田市河原一丁目(博物館の朝顔の松公園内)