島田市新庁舎建設工事の進捗状況(令和4年3月1日掲載)
新庁舎では、大地震が起きた後でも防災拠点として庁舎の機能を維持し、迅速な災害対応ができるよう基礎の部分に免震装置を設置した基礎免震構造を採用しています。
免震構造においては、免震装置を設置するための鉄板(ベースプレート)下部のコンクリートの充填性が非常に重要です。しかし、コンクリートを打設した後にこのベースプレートを取り外すことはできないので、実施工ではベースプレート下部のコンクリートが密実に充填されているか目視で確認することができません。このため、工事現場敷地内に実施工と同じ形状の実物大の試験体を製作し、ベースプレート下部の充填性の確認試験を行います。(試験体ではコンクリート打設後にベースプレートが取り外しできるように製作しておきます)
充填試験は、コンクリートの品質や打設方法、作業手順、かかった時間など細かく確認しながら行います。
実施工では、充填試験と同じプロセスで施工することにより、免震基礎の品質を担保します。
充填性の確認(合否)は、コンクリートが硬化した後に、ベースプレートを取り外して確実にコンクリートが充填されているか一部に偏った空隙が発生していないかをベースプレート全面積に対する空隙率を解析により算定することで判定します。