島田市新庁舎建設工事の進捗状況(令和4年8月8日掲載)
新庁舎建設工事は現在、2階の床と床を支える梁の工事を行っています。
下の写真は、現庁舎の屋上から撮影した現在の工事現場の状況です。
新庁舎の床の一部には、工場で製作したコンクリート床板を梁の型枠の上に敷設して、その上に鉄筋を配置した後、コンクリートを打設して一体化するハーフプレキャスト合成床スラブ工法を採用しています。工場で製作したコンクリート床板を木製の型枠の代わりに使用するためきれいな天井直仕上げや工期の短縮が可能となります。
コンクリート床板には工場であらかじめ緊張材により圧縮力(プレストレス)が導入されており、構造的にも小梁なしで長いスパンの床が施工できる、床のたわみを少なくできる、建物の重量を軽くできるなどのメリットがあります。
下の写真は2階のコンクリート床板を1階から見上げた写真です。
また、床を支える梁には、シース管が入っており、コンクリートを打設・硬化した後にシース管の中にあらかじめ挿入しておいた緊張材(鋼製のケーブル)を引っ張ることで梁に圧縮力を導入する現場打ちプレストレストコンクリート工法を採用しています。
梁に圧縮力を加えることで、通常の鉄筋コンクリート造の梁と比べて断面寸法を小さくしたり、よりスパンの長い架構とすることができます。
新庁舎では、このような技術を用いることで鉄筋コンクリート造の建物であっても天井が高く見通しの良い空間を確保する工夫がされています。