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就任挨拶(令和7年6月)

令和7年6月19日に行われた令和7年6月議会定例会における染谷市長就任挨拶の全文を掲載します。

「よりよい島田市を次の世代につなぐ」

はじめに

私、染谷絹代は、前の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様から温かい御支援と叱咤激励を頂戴し、4期目の市政の舵取りを担わせていただくことになりました。

その、責任の重さを改めて痛感し、引き続き市民の期待と信頼に応えるため、
「よりよい島田市を次の世代につなぎたい」
との想いで、市民と議会、そして職員と心を一つにして全力を尽くす所存であります。

 

前任期4年を振り返って

前任期の4年間には、私が、就任以来政策の中心に掲げてきた「子育てするなら島田市で」を具現化する、子育て支援施策に注力してまいりました。

妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援に向け、「島田市版ネウボラ」を軸とした、伴走型支援を着実に推進するとともに、子育てサービスの利便性向上のため「しまいくプラス」をスタートさせました。

これらの施策の結果、10年連続で子育て世帯の社会増を達成しています。

また、教育分野では、児童生徒数の減少や校舎の老朽化を見据え、島田第四小学校の改築、北部4小学校と島田第一小学校の統合に伴う新校舎の整備、閉校後の跡地利活用を進めてまいりました。

さらに、本格的な人口減少や少子超高齢社会の到来に備え、老朽化した市役所旧庁舎、旧金谷庁舎に代わる「新庁舎」、「かなうぇる」を整備し、新たなまちづくりの拠点を整えました。

 

次なる4年に向けて

これまでの3期12年間で、確かな成果を積み上げてきたものと自負しておりますが、これで良しとは思っておりません。
むしろ、これからが正念場だと考えます。

次なる4年に向けては、これまで以上に10年先、20年先を見据えて、「真に必要なものは何か」ということを、真剣に考え抜かなくてはなりません。

これからの市政に求められるものは、人口減少社会を前提に、縮充の考え方のもと、限られた資源、すなわち「人・モノ・カネ・トキ・情報」を効果的、効率的に活用し、
持続可能なまちづくりに向け、市民の皆様の「暮らし」の満足度を高めていくことであると考えています。

市民の皆様の「暮らし」の満足度を高めるためには、まず「市民の暮らしやすさ」を追求していくことが必要です。

まちづくりの拠点を中心に、ソフト事業を連携・融合させるとともに、「コンパクト・プラス・ネットワーク」・「ウォーカブルシティ」を推進し、
人口減少社会の中でも持続可能な暮らしやすいまちづくりを進めてまいります。

人口減少に伴い、保有量が過剰な状況になると考えられる公共 施設については、公共施設マネジメント、具体的には、保有量、品質、管理費のマネジメントを推進し、全体最適を図ります。

また、各種手続きにおける電子申請等の導入や「しまいくプラス」のさらなる充実、公共施設へのスマートロック導入に加え、自治会活動におけるDXのさらなる推進など、市民サービスの利便性向上を図ります。

次に、暮らしやすいまちづくりの大前提として、「市民の安全・安心な暮らし」を確保していかなければなりません。

特に、多様化、頻発化、激甚化する災害に対しては、より迅速に正確な防災情報等を正しく伝えるため、情報伝達手段の多重化・多様化や、同報無線のデジタル化事業を進めます。

また、誰もが安心して質の高い医療サービスを受けられるように、総合医療センターの安定的な運営を図ります。

なお、リニア中央新幹線整備については、市民生活や地域産業に影響が及ぶことのないよう、大井川の水資源や自然環境の保全に向けて、引き続き、国、県、流域市町と連携して取り組んでまいります。

そして、まちの人々に笑顔があふれ、まちが活性化するためには、地域経済に元気があり、働く場所がある「稼ぐ・稼げるまちづくり」の実現が求められます。

「企業誘致」を進めている、新東名島田金谷IC周辺地区については、牛尾山地区など3地区で工業用地開発を進め、さらなる、地域経済の活性化や雇用の創出を図り、引き続き「稼ぐ拠点」を充実させてまいります。

伸びしろがある「観光分野」では、今年度、地域DMO登録を予定している島田市観光協会や、今年創立100周年を迎えた大井川鐵道などの民間事業者とともに、大井川流域エリアを中心に「稼ぐ観光」に取り組んでまいります。

また、大井川の恵まれた水資源によって発展してきた農業分野については、「稼げる農業」の実現と環境負荷の低減を目指し、本市独自の有機農業の産地形成に向けた体制づくりを進め、拡大を図ってまいります。

特に、農業分野の中でも基幹産業である「茶業」については、経営の合理化や法人化に対する支援のほか、担い手となる人材の確保、茶園の集積、茶樹改植といった農業経営基盤の強化と、和紅茶のPRなど、消費促進の取組とあわせて「稼げる茶業」を推進してまいります。

課題となっている中心市街地、駅前における日常的な「稼ぐ力」については、まちの賑わいにつながり、働く場となる店舗等の開業や進出を支援し、「多世代型の職住近接のまちづくり」を進めることで、向上させてまいります。

まとめ

結びに、島田の今を預かる私たちが、自信と責任をもって、この島田市を次の世代・未来へとつなげ、「笑顔あふれる 安心のまち 島田」を実現するため、前例に捉われることなく、
新たなことに挑戦する勇気と、あらゆる変化に的確に対応する経営感覚を持ち、皆様と力を合わせて市政運営に取り組んでまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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