今日、インターネットをはじめとする情報通信ネットワークや情報システムの利用は生活、経済、社会のあらゆる面で拡大している。一方で、個人情報の漏えい、不正アクセスや新たな攻撃手法による情報資産の破壊・改ざん、操作ミスや不正操作等によるシステム障害等が後を絶たない。また、自然災害によるシステム障害や疾病を起因とするシステム運用の機能不全にも備える必要がある。
島田市は、市民の個人情報や行政運営上の情報など重要な情報を多数取り扱っている。また、電子自治体の構築が進み、多くの業務が情報システムやネットワークに依存している。したがって、これらの情報資産を様々な脅威から防御することは、市民の権利、利益を守るためにも、また、行政の安定的、継続的な運営のためにも不可欠である。
これらの状況を鑑み、島田市では、保有する市民のプライバシーや機密性の高い情報に関して、破壊・改ざん、漏えい等を防ぎ、適正に管理するため、総務省の「地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」（平成13年3月30日策定、平成27年3月27日一部改定）に準拠し、島田市情報技術保安方針（以下「基本方針」という。）を策定した。
島田市では、島田市が管理するすべての情報資産を取り扱うすべての職員（以下「職員」という。）がこの基本方針を遵守し、職員一人ひとりが情報資産の利用・運用についての重要性を認識するとともに、情報資産を管理・統制・監視することにより、「機密性」、「完全性」及び「可用性」を確保することを常に意識して行動するため、以下に積極的に取り組むことを宣言する。
1.適用範囲
- 島田市が管理するすべての情報資産及びその情報資産を取り扱うすべての職員とする。
2.情報区分
- 島田市が管理する情報資産は、その重要度に応じて区分し、それに応じた情報セキュリティ対策を行う。
- 情報区分の定義及び区分に応じた情報セキュリティ対策の要件は、別に定める情報技術保安対策基準（以下「対策基準」という。）に規定する。
3.情報セキュリティ対策
- 物理的セキュリティ対策
- 情報システムを設置する施設への不正な立ち入り、情報資産への損傷、妨害等から情報資産を保護するために物理的な対策を行う。
- 人的セキュリティ対策
- 職員に対して情報セキュリティの重要性を認識させ、情報セキュリティの啓発に有効と考えられる教育活動等の必要な対策を行う。
- 技術的セキュリティ対策
- 情報システムの誤操作、不正利用等から情報資産を保護するために利用制御等の技術的な対策を行う。
- 情報システム設計・開発セキュリティ対策
- 情報システムの誤作動、不正利用、情報漏えい等から情報資産を保護するために開発環境、品質保持に必要な対策を行う。
- 情報システム運用セキュリティ対策
- 情報システムに対して、誤操作や情報漏えい等から情報資産を保護するために情報システムの運用、保守、監視等の対策を行う。
- ネットワークセキュリティ対策
- ネットワーク障害、不正接続等から情報資産を保護するためにネットワークの信頼性の確保、ネットワークの監視等の対策を行う。
- 情報セキュリティ事故対策
- 情報セキュリティ事故発生時に迅速に対応し、被害の拡大の防止及び再発を未然に防止する等の対策を行う。
4.対策基準
- この基本方針に従い、情報セキュリティ対策を実現するための統一基準となる対策基準を定める。
5.実施手順
- この基本方針及び対策基準に従い、情報セキュリティ対策に関する手法、手順の詳細となる実施手順を作成する。
6.情報セキュリティ管理体制
-
この基本方針及び対策基準に規定された情報セキュリティ対策にあたり、以下の組織・体制を置き、推進・管理するものとする。
- 情報セキュリティ部会
- 情報セキュリティ統括責任者
- 情報セキュリティ管理者
- 情報セキュリティに関する統一的な窓口
7.情報セキュリティ監査及び自己点検の実施
- この基本方針及び対策基準が遵守されていることを検証するため、監査の体制を明確に定めて、定期的又は必要に応じて情報セキュリティ監査及び自己点検を実施する。
8.基本方針の見直し
- 情報資産を取り巻く環境の変化に対応していくため、随時、基本方針の見直しを行う。
平成16年3月15日
平成27年7月21日一部改正
島田市長
