世界農業遺産に「静岡の茶草場（ちゃぐさば）農法」が認定されました

茶草場2
茶草場1

平成25年5月30日、石川県七尾市で開催された世界農業遺産（GIAHS）国際会議において、掛川市、牧之原市、菊川市、島田市、川根本町の4市1町の地域で取り組んでいる茶草場農法が「静岡の茶草場農法」として世界農業遺産に認定されました。
この、「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定は、これまで伝統的に受け継がれてきた農法により、茶園周辺の生物多様性も保全されている面において世界的にも珍しい地域であると認められたものです。
今後は、世界農業遺産の認定を受け「茶草場」や「茶草場農法」等についての定義や表記使用等に関する認証基準等の制定を進め、持続可能な農業生産活動の確立と、生物多様性保全への取り組みを推進していくこととなります。

「静岡の茶草場農法」のロゴマークを募集します。（平成28年12月27日更新）

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会では、茶草場農法を象徴するロゴマークを定め、パンフレット、チラシの他、取扱商品や協賛商品に表示することにより、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の統一したPR活動を展開できるようロゴマークを募集します。
詳しくは、静岡県公式ホームページをご覧ください。（別ウィンドウが開きます。静岡県お茶振興課のホームページへリンク）

「静岡の茶草場農法」情報発信業務の受託者を募集します。（平成28年12月6日更新）

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会では、茶草場農法の価値や魅力を広く周知するため、ウェブサイトの制作及び運営等を行う業者を募集します。
詳しくは、静岡県公式ホームページをご覧ください。（別ウィンドウが開きます。静岡県お茶振興課のホームページへリンク）

【こちらの募集は終了しました】（平成28年12月22日掲載）

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の価値理解促進研修会を開催しました。

茶草場の魅力を皆で考えてみよう！茶草場まるごとワークショップ

平成27年3月4日（水曜日）午後1時30分から、島田市地域交流センター歩歩路において、世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の価値理解促進研修会が開催されました。
静岡県内で伝統的に営まれている茶草場農法。お茶農家の方々が良いお茶を作ろうと長年にわたり営んでいるこの農法が貴重な動植物の生息域を守っています。
その価値を地域の方に知っていただき、理解を深めていただくため、これまでの体験や成果を共有するとともに新たな取組についてワークショップを通じてアイディアを出しあいました。
第一部では、静岡大学大学院教授の稲垣栄洋教授らが基調講演し、島田市の茶草場農法実践者であるマルロク松本園の松本浩毅さんらが事例報告を行いました。
第二部では、6つのグループに分かれ、茶草場農法を盛り上げていくためのプロジェクトを考えるワークショップを行いました。
参加者からは、「世界に向けて茶草場農法の魅力を発信する」、「認定地域が連携して体験ツアーを実施する」などの意見が出されました。

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を紹介する動画を公開しました

静岡県と世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会は、静岡の茶草場農法について広く知っていただくため、動画サイトで「ゆるゆるちゃくさば講座」3動画を公開しました。

ゆるゆるちゃぐさば講座

ゆるゆるちゃぐさば講座（外部サイトへリンク）
ゆるゆるちゃくさば講座1「茶草場あぴーる隊」編（外部サイトへリンク）
ゆるゆるちゃくさば講座2「5市町ゆるキャラ巡り」編（外部サイトへリンク）
ゆるゆるちゃぐさば講座3「世界農業遺産茶草場農法とは？」編（外部サイトへリンク）

茶草場（ちゃぐさば）農法とは

茶草場3

茶草場農法は、秋から冬にかけて茶園周辺で刈り取ったススキなどの雑草を、茶畑に敷き詰め、有機肥料として利用するもので、この地域では昔から行われてきた農法です。
この伝統的な農法は、有機肥料としての効果があると共に、茶草場の草を刈り取り管理することで、植物や昆虫など多様な生物の宝庫となっているとされています。

世界農業遺産とは

世界農業遺産は、正式名称を「世界重要農業遺産システム（Globally Important Agricultural Heritage Systems:GIAHS）といい、国際連合食糧農業機関（FAO）が、グローバル化の影響で衰退の途にある伝統的農業や文化、土地景観の保全及び持続的活用の推進を図ることを目的に、2002年（平成14年）に創設されました。
日本では2011年6月に新潟県佐渡市の「トキと共生する佐渡の里山」、石川県能登地域の「能登の里山・里海」の2箇所が認定されています。