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令和元年度第3回社会教育委員会会議録

令和元年度第3回社会教育委員会開催

会議の名称

令和元年度第3回社会教育委員会

開催日時

令和元年9月11日水曜日午後7時から

開催場所

プラザおおるり第1会議室

会議の議題

  1. 研修会等の報告について
  2. 研修会の企画について
  3. 家庭教育の在り方についてなど

会議の公開または全部もしくは一部の非公開の別

公開

公開の場合傍聴人の定員

3名

傍聴手続き

なし

会議を所管する課の名称

島田市教育委員会社会教育課(電話:0547-36-7962)

令和元年度第3回社会教育委員会開催報告(令和元年10月3日掲載)

出席者の氏名等

  • 社会教育委員 田代保廣、北川美幸、大石絵美、八木 博、熊谷紀男、鈴木美香、萩原淑恵
  • 教育委員会社会教育課 大石教育部長、南條社会教育課長、岡部課長補佐兼青少年係長、佐野社会教育係長、鈴木玲子青少年係嘱託員

           計12人

公開の場合の傍聴人の数

0人

会議の結果

教育部長あいさつ

  • 第1回会議を欠席した大石剛寿教育部長が出席し、冒頭のあいさつにおいて、「市民ひとりひとりの学びが仲間づくりにつながり、地域
    に還元するまちづくりを目指している。今後も御協力をお願いしたい。」と述べた。

議長あいさつ

  • 社会教育委員を代表し、田代議長があいさつをした。要旨は以下のとおり。
  • 台風15号の関東での被害が甚大だった。近年の台風の被害は、「こんなのは初めてだ」と言われるものが多い。
  • 「自分の命は自分で守る。その次に近所を助ける。助け合い」と考えると、個人情報保護が言われるようになってから、助け合い意識が薄くなったように思う。
  • 防災をテーマにした民生委員研修会に出席。「個人情報保護を守るだけでは助け合いはできない。お節介こそが本当の思いやり。」とのことだった。
  • 助け合いについて、社会教育の分野でも考えなくてはならない。
     

議題(報告)

1.中部地区社会教育委員連絡協議会榛原地区研修会報告

(7/26、吉田町)
吉田町の小学校が会場で2人(萩原委員、熊谷委員)出席。熊谷委員が作成した報告資料を配布し、代表して研修報告を行った。

2.中部地区社会教育委員連絡協議会役員会報告(8/20、議長出席)

田代議長が出席したので、報告を行った。
・去る4月末をもって退任した島田市の委員のうち5人が表彰される。例年全 市で2~3人であるが、今回は10人が対象。
・各市町の負担金については、まだ県社会教育委員協議会の基準が出ていないので算出中とのことだった。
・県社教連の会計不祥事について、刑事事件にならない理由を尋ねたところ、前会長の鈴木委員(牧之原市)からは「全くの私的な用途に使ったわけではないから」とのことだった。
3.県社会教育実践研修(8/28.29、掛川市・あすなろ、受講3人)
・市町職員、施設職員など幅広い参加者がいた。
・他市町の社会教育委員の活動を知ることができ、刺激になった。
・講師の渋江先生のワークショップが非常によかった。「防災講座」を開催するときの社会教育の視点はどこか?といった内容だった。
「何かを学ぶ研修会」ではなく「学んだ知識を使ってどう地域に生かすかを学ぶ研修会」等が発見だった。学びの主体、視点が「主催者」ではなく「学習者」になっているか?等の視点が必要であると学んだ。
・同じグループにベテランの他市社会教育委員がいて、話を聞くことができた。特に、自ら動く行動力が素晴らしかった。
・論理と実践が結びつくことが見えるワークショップだった。
4.島田市平和のつどい(8/15)
田代議長が平和祈念式典に出席し、社会教育委員を代表して献花を
行ったことを報告し、「パンプキン爆弾のドキュメンタリー上映が素晴らしかった。観てもらえる機会を持つべき。」と感想を述べた。

5.連絡
事務局から次の3件についての連絡を行った。

  • 中部地区社会教育委員連絡協議会合同研修会・情報交換会(11/15、藤枝市)資料1

元JAXAの所長の講演会などがある。通知済み。改めて出席をお願いした。

  • 第50回関東甲信越静社会教育研究大会埼玉大会(11/7、8 川越市)資料2

田代議長と事務局(佐野)が出席することを報告した。

  • 明るく安心して暮らせるまちづくり市民大会(11/16 おおるり)資料3

社会教育課青少年係と生活安心課の交代で隔年担当。今年は市民安心課担当。
記念講演は「闇サイト殺人事件」の遺族を招いて行う。間もなく通知があることを説明し、出席をお願いした。

6.議題

令和2年度中部地区社会教育委員連絡協議会志太地区研修会

企画について
来年度は当番市になる。田代議長が現段階の素案について説明した。今後2市に相談する予定。
・前回協議したとおり空港と歴史講座(今井信郎(のぶお))で企画している。
・候補会場として、初倉公民館と静岡空港の移動型を考えている。
公民館集合で講演会。空港へ移動して格納庫見学。
・昼食が問題。食堂の予約が2,000円からなので、それ以外(フードコート)の対応をすることが難点。東海軒の弁当なら楽だが。
・会議室が空港ターミナル2階か別棟か、いずれか選択できる。
・教育長などの日程確保が必要なので、3月ごろまでに決めたい。
・焼津市の今年度決算がまだ不明。それを参考にして、1会場に
するか、2会場移動型にするかを決めたい。3月までに日程等も
決めていきたい。

令和元年度検討テーマ「家庭教育の在り方について」

事務局が、前回の振り返りを次のとおり行った。 資料4
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(1) 「親世代の変化」
・多世代同居[機種依存文字]核家族化して専業主婦が子育て[機種依存文字]核家族化かつ共働き、と変化。
・共働き自体が悪ではなく、「ライフ・ワーク・バランス」が取れているかが問題
(2) 親と子の成長は連動する。子が成長すれば、親としても成長する。
・しかし、今は親(仕事ばかり)と子(孤立)の存在が分断されがちなのでは。
・共に過ごす時間が足りず、「しつけ」と「ほめて育てる」ことが
上手く使い分けられていない(どちらかに偏っているのではないか。
(3)「斜めの関係」の機能が低下しているのか。
・足りないところを補う「斜めの関係(家族・親族)」、「地域」、「社
会」。本来は、子どもの成長に従い範囲が広がるはずだが。
・親から孤立した子ども、社会から孤立した親子…が増えている。
・周囲が、親子の存在に気付くことができなければ、支援が困難。委
員から踏切事故の事例があった。
(4)行政が補完することが可能か。
・大都市では行政が窓口となる。助けを求める親子にとって見つけ
やすいと思う。
=============================
続いて、2つのヒアリングを行った。
(1)島田市の子育て支援について 資料5
青少年係の鈴木嘱託員が、次のとおり子育て支援施策と現場の状況
を説明した。
・参加した母親のアンケートからは、「講座で学んだことで知識はついたが、でも、自分に起こっている問題に悩んでいる、不安を感じていることについてはどうしたらよいのか?」「一般的な話ではなくて、我が家がこうだから、自分の家庭ではどうしたらよいのですか?」という個別な答えが欲しい、という気持ちがうかがえる。
その答えがないと、講座の満足度が低くなり、「言っていることは十分わかっています。でも、我が家はこういう状況なので、どうしたらよいですか?」という様子が多く見える。
・仕事に追われる人が多く、イライラ感が強い。そこに援助があると助かる。その援助とは、「夫との関係、言葉、態度」についてである。特に兄弟を育てることになったとき、一人目の子育てはよいとして、二人目については上の子どもの不満や不安を親がどのように拾ったらよいのか不安になるので、ネットで調べる。すると情報が多すぎて、どれを自分たちに当てはめたらよいのかわからず、すごく不安に感じるということが多く聞かれる。
・子どもの発達について、「愛着障害」「発達障害」という言葉が増えてきている。「ウチの子、大丈夫かしら?」と、不安を煽っている部分が多い。結果、「すごく不安に思う」親と、全く無関心な親に二極化している。
・島田市では、子どもの発達段階に応じた講座をいくつか行っている。関心がある親は複数の講座に参加するが、「このような人に参加して欲しい」と思えるような親の参加はなく、学びの情報が繋がっていないのではないかと危惧される。
・「親学ノート」は、出席率が高い就学説明会の機会に配布している。
ペアレント・サポーターが、全員に伝える役割を担っている。
(2)ペアレント・サポーターの活動について 資料7
家庭教育分野から社会教育委員となった鈴木美香委員が、ペアレント・サポーター制度について説明をした。
・「親学ノート」は15分で説明。同じ母親として、同じ目線でとにかく傾聴する。
・「我が家に対する答えが欲しい」といわれるが、答えは出さない。
出せない。
・母親が自分で考えるような投げかけや、例を出しながらも「あなたの場合はどう?」といったアドバイス程度とし、自分で答えを導き出す方向へ誘う。
・母親の「困った感」に寄り添いながらアドバイスをし、母親が自ら解決へ向かうように支援・下支えをする。
(3)ペア・トーク
出席委員と職員が2~3人の組を作り、ヒアリングの内容を基に意見交換を行った後、その内容を発表した。
・「親学ノート」がわかりやすい。押し付けがなく、分類されている
・島田市が独自で作り直したというのは素晴らしい。気付かせてくれる仕掛けとなる。
・経験値がある人(ペアレント・サポーター)に出会うことができることは、母親の負担を軽くする上で有意義。母親の周囲に「気づくことができる人」が多くいるということはとてもよい。資格職ではない凄さがある。
・「関心がある人は何度も来るけれども、本当に来てもらいたい人は来ない」ということでは、どうやって情報を繋いでいくのかが課題。
どんな工夫があるのか。
・川嶋さんという精神保健福祉士が言うには、祖父母と同居する家庭がほとんどいなくなってきているそうである。医学的観点から見ると、1歳から5歳で安定した環境で育ったこどもは自己肯定感が高まる、とのこと。そう考えると、自分から来ることができない人たちをどうするのか?が行政と地域の課題ではないか。
(事務局から、フィンランドに倣った「島田版ネウボラ」を説明)
・保育園で運動療法を担当している際、保健師が最後の最後までしっかり担当しているところを見かける。保健師のがんばりは凄い。しかし、満遍なく平等に使ってもらうことができれば、と思う。
・ネウボラという制度はよいと思う。その中で、いつも「行政の壁」というものを感じる。「社会教育と学校教育」とか「保健と子育て」のような。ネウボラをどう繋げていくのかを考えて欲しい。いつも、こういう努力を繋げていく努力が切れてしまいがちに感じる。
・島田市に公立幼稚園があった当時は、そこにも家庭教育学級があって、そこでかかわりを持つことができた。今は全て民営にしてしまったため厳しい。
・それぞれ幼稚園で研修会をやっているようであるが、統一はできていない。
・問題は「お勤めの方(親)をどうするか」。講座をやっても来ない。
・「学校教育、つまり集団に入るまでにどうするのか?」が大きな問題だと以前から思っている。集団に入る以前のところで、お母さん
たちに「子ども達が学ぶ」姿勢を早目に構築して欲しいと思っている。だからこその「親学ノート」だと思っている。「ひろば」では、来てくれるお母さんにしか言うことができないのでもどかしいが、その都度話はしている。その際に「自分ひとりでできないことが沢山あるのだから、助けを求めてもよいのですよ。」「お母さんとして、少しずつ成長していければよいですよね。」ということを、少しずつ話をさせてもらっている。そういう話をよく聴いてくれる母親は、講座への参加率も高い。そうなると、それは「言い続けなければならないこと」なのだろうな、と思う。
・幼稚園、保育園では、3歳児健診のときに「がんばりノート」を渡している。そういうものを保育士さんは知っているだろうか。
・働く母親は保育園に預けるしか方法がない。ならば、保育士さんたちがそういうことをわかっていれば。直に接するのは保育士さんた
ちなので、そこから落とし込みができていかないだろうか。母親が「がんばりノート」などをもらっても、よくわからずに横に置いてしまったら、止まってしまう。
・保育園のお母さんたちにこういった教育的な話をすることに、保育士さんたちが大変な苦労をしている。そもそも保育自体が危うい母親もいたりするような状況の中で、ともかく「安全に安心して子どもを預ける」ことが大前提で、そこから先を母親たちに伝えることが本当に難しい。どんなにわかりやすく作っても、そうなってしまう。
・「何が大事か」の理解は、意識や経験の違いに左右される。子育ての経験が無いと、子どもと一緒にいつつ生活を回すことで手一杯で、ここのところまで思いが至らない人が多い。でも、だからこそそれを伝えたいのだが…。
・子育て経験がある人との交流機会があるのか。
・そういう機会に来る人は、やはり「意識が高い人」。
・昔は、自分の母親や、友人で先に子育てをしている人と電話していていた。今はSNSなどでもっと連絡を取れるはずだが、そういう
ことはしないのか?
・そんなことはない。偶然に「ひろば」で昔の友人に会ったりすると、そこからSNSなどで繋がっていく。そういうことは今の人たちの
方が上手い。いろいろなところとでポチッ、ポチッと連絡を(SNSなどで)取り合って、いろいろな講座等へ出かけていく人もいる。
・こどもの発達遅延について、昔は「自分のこどもはそうじゃない」と親が思い込んで、結果遅れていってしまうことがあった。今は、
非常に30%という高い割合で障害が出ているといわれているが。
・それは、親のかかわり方で変わるのではないか。発達遅延に関しての情報が多すぎ、かつ周りもその情報を持って子どもを見ることが、母親にとって大きなプレッシャーになる。本来ならもっと緩やかに育てるところを、子どもを傷つけて育ててしまう。自分たちがそういう状況に陥ってしまうことは、今の方が多いのではないか。
・「社会的相続」、つまり「しつけがきちんとできている」子どもの親は所得が高い、という相関関係がきちんとできているといわれている。しつけがきちんとできていると、その子どもの将来の所得に関るようなことになっていくとのこと。つまり、親からきちんとしつけや生活習慣が伝わっていくことは重要だということ。
・「親になる」ということは、子どもが生まれていきなりできるものではない。ひとりの人間としての成熟という点も見る必要がある。
人間として生まれたとき、絶対に子どもを産まなくてはいけないわけではないし、結婚しなくてはいけないものでもない。それはその人の生き方なので、「親だから」「子どもだから」と切ってしまうのではなく、ひとりの人間として生きていくなかで成熟していくこと、それが重なっていくことで社会が成熟していくというような視点になっていくのでは。「親」「子ども」という前にひとりの人間としてどうあるべきか。
・親も子も「待つ」ことが苦手になった。何でもスピード感。
・繋がることはよいことだけれども、一方、「孤独に耐えること」が大事。「ひとりでも大丈夫だよ」というところがあっての「繋がり」。それが成熟に繋がる。
・親も子どももいろいろな意見を言うことができるが、聞くことが苦手。自分の主張はするものの、他人の意見を聞いて「ああ、そういう意見もあるのだ」というもとができない。
・「待つ」「孤独に耐える」「聞く」ことは、小さいときからの教育で身に付くことであり、家庭で教えていかないといけないこと。

次回は、委員の方から家庭教育に関する考えをA4の紙1枚程度にまとめてものを出していただき、それを相互に読んでから議論を行うこととする。
それぞれの委員の活動を相互に見学するなどでもよい。各自の得意分野で、任意提出をお願いしたい。

7.その他
1.第4回会議について
・令和元年10月30日(水)19:00開会と決定した。

提出された資料等

・資料1 中部地区合同研修会開催要項

・資料2 研究大会川越大会

・資料2続 川越大会開催要領

・資料3 明るいまちづくり市民大会

・資料4 7.10図

・資料5 家庭教育のあり方

・資料6 H31子育て学習推進一覧(対象年齢別)

・資料7 H31ペアレントサポーターについて

・資料7続 親学ノート

・次第   

 

会議を所管する課の名称

島田市教育委員会社会教育課(電話:0547-36-7962)

その他必要な事項

なし

カテゴリー

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