第23回『炭焼き窯で本格的な炭作り(窯出し編)』(令和7年2月28日掲載)
実施日/令和7年2月22日
今回は、伊久美地区にある炭焼き窯で炭を作る体験の2回目、炭になった木の窯出しを行いました。
まず初めに、前回から今回にかけて講師の方が窯に火をつけてくれた時のデータをグラフで見ました。火をつけるときには窯の中は見えないため、煙突の煙の温度と色で窯の中の状態を知るそうです。温度が変化するにつれて、煙の色も変化していき、前回のお話にもあったとおり木の成分のどれが分解しているかわかるそうです。煙の写真も一緒に見て、グラフと写真で炭のでき方を学ぶことができました。
続いて、前回みんなで作った折り紙などの飾り炭を取り出します。崩れてしまっているものもありましたが、折り紙や松ぼっくりがきれいに炭になっているのを見て、みんな驚いていました。
その後は窯出しの作業。ついに炭とご対面です。一人ずつ窯の中に入って炭を取り出し、折れたり崩れたりしないように慎重に運びます。炭は、地面についていたところが炭になりきらずに残っているので、運んだ炭は、講師の方に見極めてもらいながらその部分を切断します。前回切った木よりも切りやすいですが、折れやすくもなっているので、1本ずつ丁寧に切断しました。
完成した炭は、はかりを使って重さを量って袋詰めをしました。この時も崩れないように慎重に作業を進めました。講師の方の見立てよりもたくさんの炭ができあがっていて、一人2kg分の炭を持ち帰ることができました。
完成した炭は、「バーベキューにする!」「におい取りにする!」「飾っておく!」と、それぞれいろんな使い方を想像しているようです。炭ができあがるまでには、講師の方々が何日も窯のところで様子を見ながら作業をしているので、使うときには感謝の気持ちを忘れないように使ってみましょう。