災害時等において限られた医療資源（医療スタッフ、医薬品等）を最大限に活用して、救助可能な傷病者を確実に救い、可能な限り多くの傷病者の治療を行うためには、傷病者の傷病の緊急性や重症度に応じて、治療の優先順位を決定し、この優先順位に従って、患者搬送、病院選定、治療の実施を行うことが大切である。
「助かる命を助けること」が災害時の医療の目的となります。早く来た順に医療を受けることができるのではない。このことを理解しておいてください。
トリアージのカテゴリー
傷病者の緊急性・重症度に応じ、次の4区分に分類し、トリアージタッグをつける。
第1順位最優先治療群
（重症群）赤色直ちに処置を行えば、救命が可能な者
第2順位非緊急治療群
（中等症群）黄色多少治療の時間が遅れても生命に危険がない者
基本的にバイタルサインが安定している者
第3順位軽処置群
（軽症群）緑色上記以外の軽易な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としない者
第4順位不処置群
（死亡群）黒色既に死亡している者又は直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能な者
