春から秋にかけて、マダニの活動が活発になります!
春から秋にかけてマダニの活動が盛んになる時期です。レジャーや農作業などで野山や草むら、畑などに入るとマダニに咬まれることがあります。マダニが病原体を保有していると、咬まれた人が「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」などの感染症にかかる危険性があります。これらの疾患にかからないようにするために、野外でのダニ対策が重要です。
主な感染症
(1)日本紅斑熱
日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニに刺されることで感染します。人から人へ感染して広がるものではありません。
マダニに刺されてから2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。
平成29年には県内で6例発生しており、そのうち2例が死亡例となっております。
(2)重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
SFTSウイルスを保有するマダニに刺されることで感染します。人から人へ感染して広がるものではありません。
マダニに刺されてから6日から14日の潜伏期間の後、発熱、消化器症状などが現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。
県内ではこれまで患者の発生は確認されておりませんが、環境衛生科学研究所が実施したマダニ調査によると県内で採取したマダニからSFTSウイルス遺伝子が検出されています。
市民の皆様へ
マダニに刺されないようにしましょう!
特にマダニの活動が盛んな、春から秋にかけて注意が必要です。
レジャーや農作業などで、野山や草むら、畑などに入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
マダニ用として市販されている忌避剤はありますが、マダニの付着を完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策を取りましょう。
マダニに刺された場合は?
マダニに刺された場合は、数日間、体調の変化に注意しましょう。
発熱等の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに刺された可能性があることを伝えましょう。