現在の日本においては、戦争を知らない世代が人口の大半を占め、多くの尊い命を失った歴史的記憶は薄れゆく状況にあります。しかし、世界に目を向ければ今なお各地で絶え間ない戦争やテロ行為に苦しんでいる人々がいます。
こうした現状を受け止め、亡くなられたすべての人々を追悼するとともに、戦争による惨禍が再び起こることのないよう世界の恒久平和を願い平和祈念事業を実施しています。
島田市では平成7年度から実行委員会形式で平和祈念式典を実施してきました。令和3年度からは、若い世代のアイデアや意見をより一層取り入れた形にしたいという思いから、式典の企画・運営に参加する高校生を募集し、高校生委員として企画運営に携わっていただいています。
【主催:島田市、企画・運営:島田市平和祈念事業実行委員会】
令和8年度高校生実行委員募集(令和7年6月4日更新)
令和8年度、平和祈念事業の実行委員として活動してくれる高校生を令和9年1月ごろ募集します。
若い世代をはじめとする多くの方々に平和への関心を深めてもらうため、皆さんの平和への想いやアイディアを私たちと一緒に具体的な形にしてみませんか?
あなたの応募をお待ちしています。
応募資格
島田市内在住又は在学の、新高校2年生、新3年生(令和8年度時点)
※定時制や単位制の学校に通学の方も応募可能です。不明な点は市民協働課へお問い合わせください。
募集人数
4人~8人程度
活動内容(予定)
- 企画ミーティングへの参加(月1~2回、平日放課後又は土日祝日の1、2時間程度)
- 島田市平和祈念事業の運営、参加
- 島田空襲被爆者慰霊のつどい 7月26日
- 島田市平和祈念式典 8月15日
- 島田市平和祈念事業展示準備等 8月15日付近の2日間程度
活動期間
4月から10月
応募方法
※準備中
注意事項
- 必ず保護者の同意を得た上でお申し込みください。
- 活動にかかるケガ等への傷害保険は実行委員会で加入します。
- 連絡手段として個人所有のスマートフォンを使用します。
- 申込み後、3月中に初回のご案内をお送りします。
令和6年度 活動実績
令和6年度は市内3校(島田高校、島田商業高校、島田実業高等専修学校)から8名の高校生に応募いただき、自分たちをはじめ若い世代に平和を継承することを目的に、企画を考え、8月15日に開催される平和祈念式典で活動報告をした他、活動で集まった募金50,857円を日本赤十字社を通じて「イスラエル・ガザ人道危機救援金」として寄附しました。
◆企画1◆クッキーへのパッケージ制作
島田市内にある障害者等を支援するNPO法人フリースペースうぇるびーさんとコラボし、高校生がデザインしたクッキーを作ってもらいました。
さらに高校生が平和をイメージした紙帯を制作し、クッキーに包装することで、幅広い年代の人に手に取ってもらい、平和へのメッセージを届けることができました。
◆企画2◆絵本の制作
子どもたちなどの若い世代に平和の大切さを伝えたいという思いから、平和を語り継げる絵本「みらいへのことば」を制作しました。
ストーリーや登場人物も高校生が考案し、絵や文章も自ら考えました。絵本は製本し、市内の図書館、幼稚園、保育園等に配り、将来にわたって引き継がれていくことを期待しています。
また、島田工業高校情報電子科放送技術班の協力により、絵本の朗読を収録していただきました。
朗読を動画でご覧いただけます。
令和5年 活動実績
令和5年度は市内2校(島田高校、島田商業高校)から6名の高校生に応募いただき、自分たちをはじめ若い世代に平和を継承することを目的に企画を考え活動しました。8月15日開催の平和祈念式典で活動報告をしたほか、募金活動で集まった寄付金を広島市へ寄付しました。
◆企画1◆ 募金ガチャ
子どもや親子連れに興味を持ってもらえるように考案。ガチャガチャの中身を自分たちで作り、ガチャを回すために入れてくれたお金を募金に充てました。中身は、平和をイメージしたデザインのグッズ(缶バッジとステッカー)に加え、平和に関する豆知識が入っています。高校生がデザインし、協力して製作しました。
◆企画2◆ ミニ折り鶴タワー~想いで筒を彩ろう!~
折り鶴をみんなが考える“平和”に投票してもらうという企画。鶴が増えていくにつれ、透明の筒の中は色とりどりになり、みんなが考えた平和が筒を彩るという仕組みになっています。投票された鶴で筒はどんどん彩られていきました。
◆企画3◆ 広島原爆ドーム保存事業への募金
「日本で起きた悲惨な戦争の歴史を若い世代にも理解してもらい、語り継ぐ必要がある」という考えから、高校生委員が話し合い、募金先を原爆被害の象徴である「原爆ドームを保存する基金」に決定しました。
募金ガチャや、設置した募金箱で集まった浄財は、10月30日(月曜日)に開催された、リモート中継による寄附金贈呈式にて広島市へ寄付しました。
◆企画4◆「想いで筒を彩ろう!」開催(※カドデの夏まつりにてブース出展)
より多くの方に平和について関心を深めてもらうため、イベントに参加しました。8月6日(日曜日)の島田夏まつりが急きょ中止となったため、8月11日(金曜日、祝日)にKADODE OOIGAWAで開催された「カドデの夏まつり」に出展しました。「自分たちをはじめ若い世代に平和を継承すること」を目的に、自分たちで考えた企画を実行し、自ら募金への協力を呼びかけました。
島田市平和祈念事業のPR
今年度開催された島田市平和祈念事業である「島田空爆被爆者慰霊のつどい」、「島田市平和祈念式典」及び「平和祈念事業展示」のPRも、高校生がチラシを作ってくれました。
令和4年度 活動実績
令和4年度は近隣市町5校(島田高校、島田商業高校・島田樟誠高校・島田工業高校、川根高校)より5名の高校生に応募いただきました。高校生委員達は、自分たちをはじめ若い世代に平和を継承することを目的に、企画を立案し、8月15日に開催した平和祈念式典で発表を行っていただきました。
高校生委員企画1 平和クイズ
高校生委員企画1平和クイズ(PDF 1.13MB)、平和クイズ&スタンプラリー(展示中に実施)
高校生委員企画2 ウクライナ人道危機救援金の募金活動
令和4年8月11日に市内商業施設「KADODE OOIGAWA」にて募金活動を行いました。多くの方からご協力をいただき、集まった浄財は、10月27日に日本赤十字社静岡県支部へ手渡しました。また、同活動に賛同いただいた島田・金谷・川根遺族会からも寄付金の贈呈が行われました。この寄付金贈呈式の様子は、令和4年10月29日の静岡新聞に掲載されました。
令和3年度 活動実績
市内3校(島田商業高校・島田樟誠高校・島田工業高校)より8名の高校生に応募いただきました。高校生委員達は、自分たちをはじめ若い世代に平和を継承することを目的に、企画「平和七夕」を立案しました。8月15日に開催した平和祈念式典の際には、自主制作した動画や完成した平和七夕の笹を用いて発表をしていただきました。