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大井川水系の水資源等の保全に係る講演会について

大井川水系の水資源等の保全に係る講演会について(令和3年8月12日更新)

JR東海が進めておりますリニア中央新幹線建設工事では、工事個所に大井川源流域が含まれていることから、大井川流域の河川水や地下水への影響について心配の声があります。

静岡県とJR東海では、科学的根拠に基づき話し合いを続けておりますが、大井川の水を古くから様々なことに利用してきたわたしたち大井川流域の住民にとっても、大変気になる問題です。

このような中で、静岡県から大井川流域の住民等に対して、県の立場やこれまでの経緯、問題点について説明したい旨のお話をいただきましたので、次のとおり講演会を開催します。リニア中央新幹線や地下水利用に興味のある方などは、ぜひ御聴講ください。

※本講演は終了しました。大勢の方の御参加ありがとうございました。

講演当日の質問と回答(8月12日更新)

お時間の関係で、講演当日に回答できなかった質問について、下記のとおり県から回答をいただいております。より詳しいことについては、静岡県くらし・環境部水利用課(054-221-2256)までお願いいたします。

講演会における質問票に対する回答
  質問 回答
1 山梨県側の流出量300万tは理解できるが、長野県側を含めた総流出量はどのくらいになるか。 JR東海は、国の有識者会議に示した資料の中で、工事期間中(山梨県側から先進坑が県境付近の断層帯を貫通するまで)に山梨県側へ流出するトンネル湧水量を条件設定が異なる2つのモデルを用いて、300万tから500万tと予測しています。
また、長野県側へ流出する期間に流出する湧水量は、2万t~20万tと予測しています。
2 JR東海の降水量データは無責任であり現実的なデータにより議論してほしい。 JR東海は2つのモデルによる水収支解析結果を比較しています。各モデルに入力する降水量について、まず、JR東海モデルでは、実際の年間降水量が2,720mm/年にもかかわらず、「河川流量の実測値と合うように補正して入力した」として、実際の約1.5倍である4,200mm/年を降水量として入力しています。また、比較した静岡市モデルでは、「2012年1月~12月の間(降水量が比較的少ない渇水年に相当)」の降水量を入力し、渇水期について評価したと説明していますが、実際には、2012年の降水量は平年を上回るものであり大井川では取水制限が1回も行われなかった年です。JR東海の説明は渇水のときでも大丈夫といった誤った印象を与えるものです。
県としましても、令和2年8月13日にJR東海が行った水収支解析の問題点を明示にした文書を国土交通省に提出し、JR東海に対して適切な指導を行うよう求めています。
3 トンネル工事の判断は県又は市が地域住民の賛成で決定するのか。 工事着工の判断は、流域住民の理解が得られ、合意形成がされた場合ということになります。最終的には、県と流域8市2町及び利水団体が会員である大井川利水関係協議会において判断することになると考えています。もちろん、流域市町は地域住民の皆さんの御意見を踏まえ、判断するものと考えております。(別紙「リニア中央新幹線工事着工までの流れ」参照(PDF 128KB)
4 有識者会議はリニア推進の立場でコメントしているので、大井川の水を守る立場、アルプスの自然を守る立場を貫いてもっと強く静岡県の立場を主張してください。そのためにはリニアを止めるくらいの覚悟を示してください。 県は、リニア中央新幹線整備工事と命の水である大井川の水資源と世界の宝である南アルプスの自然環境の保全との両立に向けてJR東海との対話を行っております。その対話の中で、流域住民の皆様をはじめとする県民の皆様の思いや静岡県の考えを主張しているところです。
大井川の水資源や南アルプスの自然環境が保全されないのであれば、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事は認められません。
5 講演ありがとうございました。水を返してもらうことはよくわかりました。仮定として水が多すぎた場合(災害時)に水を分け合う方法も考えた方が良いのではないか?と思います。毎秒5tも分けることもできるのですね。 トンネル湧水の全量を大井川に戻すことは、通常時を想定したものであり、大雨等による増水時には、トンネル湧水を大井川に戻す措置は必要はありませんが、具体的にどのように大井川に戻すのかは今後、検討されることとなります。
まずは、通常時にトンネル湧水を大井川に戻す現実的な方法を検討する必要があります。
6 有識者会議の第10回の議事録はその後修正され再提出されたのでしょうか?(JR事務局は事実の公正さを求められる。) 有識者会議の事務局である国土交通省は、公開した議事録については、趣旨が正確に伝わるよう補足等を行ったものであり、各委員も確認していることから、議事録の修正、再提出は行っていません。
7 JRの住民への説明会は何回くらい実施することを考えているか?(対象地域の住民の何%位を想定しているか?)JR関係の住民が参加し、意見なしになるのでは?? JR東海との対話については、大井川利水関係協議会の要請により、県が窓口となっています。まずは、県の専門部会において、JR東海が科学的・工学的根拠に基づくわかりやすい説明をしていただく必要がありますので、現状においては、住民への説明会の計画は示されていません。県の専門部会において、対話が尽くされた段階において示されるものと考えています。
8 水に対し影響が出た場合の補償とは?工事が済んだ後にできるのか?∴「補償」という言葉は断じて出てくるべきではない。元に戻らないことが予測できることはやってはならないのではないか。下流域における影響は90年~100年先になるかも知れません。他の工事と違いこの工事にあっては、「補償」とか「原則」との言葉が出た時点でやってはいけない工事です。 地下水の減少等、水資源に影響が出た場合、リニア工事との因果関係を立証することは容易ではありません。そのため、水利用に影響しないよう県は工事中の期間も含め、トンネル湧水の全量戻しを求めています。
しかし、リスクはゼロにすることはできませんので、影響の原因特定の方法と補償基準(請求期限、補償期間など)について決めておく必要があります。
9 リニアには、基本的に反対ですが(今回の説明でより強く思いました)国、JR、東京、神奈川、愛知等他都府県からの圧力に屈しないか心配です。大井川流域、静岡県民が命の水を守り南アルプスの自然を守り(地域が一体となっていくことが大切!!)リニア推進派も納得する唯一の手段。それは、南アルプス迂回によるルート変更ではないでしょうか。県が一体となって迂回ルートの推進に動くことはないですか?(最後の質問者が正論だと思いました。それでもリニアを作りたいなら、これしかないでしょう。)(岩井さんが知事選で発した言葉は単なるリップサービスで責任感がないと思いますが)少なくとも静岡県民にとってはなんのメリットもないと思えるリニア他府県にとって魅力的なリニアわずか10分程度の延伸ならJRも静岡と揉めるより結果的には早期解決、早期開通できると思いますが。 今は、リニア中央新幹線工事と命の水である水資源、世界の宝である南アルプスの自然環境との保全の両立に向けて、科学的・工学的議論を進めている段階であり、両立に向けた対話に集中してまいります。
10 資料14頁について、トンネルの上部1132mまでポンプアップするとのことであるが水頭差160mの高圧ポンプを地下700m以上の深さに設置して安定的な稼動を期待できるとは思われない。大量の電気エネルギーを消費する付帯設備の維持も大きな問題点の1つではないか。 JR東海は、トンネル湧水を大井川に戻すため、複数の大型ポンプを使用し、このポンプアップに必要な電力は、最大7千㎾を見込んでいるとしています。また、ポンプは定期的にメンテナンスを実施するとともに、点検、修理等に備えて予備のポンプを設置するとしています。
トンネル湧水を大井川に戻す施設については、県の専門部会で引き続き確認していきます。
リニア中央新幹線運行にかかる部分も含め、大量の電気エネルギーを消費するのは、脱炭素化に向け大きな問題であると認識しています。

 

日時・場所(本講演は終了しました)

令和3年7月16日(金)午後3時から(90分)

島田市民総合施設プラザおおるり1階ホール

演題・講師(本講演は終了しました)

「リニア中央新幹線建設の影響に係る県とJR東海の対話の状況」

静岡県くらし・環境部 理事 織部康宏(おりべやすひろ)氏

内容(本講演は終了しました)

  • リニア中央新幹線建設工事に伴う大井川の流量減少問題
  • 上記に伴う南アルプスにおける環境への影響など

料金(本講演は終了しました)

  • 無料(応募人数が多数の場合、先着順となりますので御承知ください)

申込方法(本講演は終了しました)

電話またはメールにて下記の連絡先に7月9日(金)までにお名前、住所、電話番号をお知らせください。

  • 連絡先:大井川地域地下水利用対策協議会事務局(島田市環境課内)
  • 電話:0547-36-7145
  • メール:kankyo@city.shimada.lg.jp

注意点(本講演は終了しました)

  • 新型コロナウィルス感染拡大防止のため、受付での手指消毒などの対策に御協力ください。
  • ソーシャルディスタンスを守るため、座席に間を空けさせていただきますので席に限りがございますので御承知ください。
  • 事前申込なしでの当日受付は出来かねますので御承知ください。

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