家庭雑排水の処理の方法について
ここでは、下水道のしくみを紹介する前に、公共下水道とそれ以外の処理の方法について説明します。家庭雑排水（台所、風呂場、洗面所、トイレなどから出る排水）を処理する方法は、家の建築年代やお住まいの地域によりいくつかの種類があります。
- くみ取りトイレの家庭
- 水洗トイレの家庭（その1）単独処理浄化槽で処理する場合
- 水洗トイレの家庭（その2）合併処理浄化槽で処理する場合
- 水洗トイレの家庭（その3）集中処理が整備されている場合
- 水洗トイレの家庭（その4）公共下水道が整備されている場合
家庭雑排水では、一般的に、BODという数値を用いて汚れの程度を測ります。
（BOD：生物化学的酸素要求量この数値が大きいほど汚れています。）
1.くみ取りトイレの家庭
- トイレからの排水は便槽を通って、バキュームカーで、クリーンセンター（し尿処理施設）へ
- 台所・洗濯機・おフロからの排水は、そのまま河川へ放流
2.水洗トイレの家庭（その1） 単独処理浄化槽で処理する場合
水洗トイレからの排水のみ処理します。
- トイレからの排水は単独浄化槽を通って、汚れはある程度処理されて河川へ放流されます。
- 台所・洗濯機・おフロからの排水は、そのまま河川へ放流
3.水洗トイレの家庭（その2） 合併処理浄化槽で処理する場合
現在、下水道事業認可区域外で家を新築する場合は、この形になります。
雑排水は、全て処理されて河川へ放流されます。
浄化槽の管理は個人で行います。適正な管理をしないと汚れが処理されません。
4.水洗トイレの家庭（その3） 集中処理が整備されている場合
新興住宅地などのまとまった居住地域において、小規模な処理場を建設し、その地域の排水を一括して処理する方法です。
島田市では、伊太団地、月坂団地、ばらの丘ニュータウンなどが該当します。
雑排水は、汚水ますから下水管を流れ、各地域の処理場で処理された後、河川へ放流されます。
5.水洗トイレの家庭（その4） 公共下水道が整備されている場合
家庭の雑排水は、全て下水道管を通って浄化センターに集められ、一括して処理をします。
雑排水は、公共ますから下水道管を流れ、浄化センターで処理された後、河川へ放流されます。（島田浄化センターのBOD除去率約98.2％）
公共下水道は、家庭から出る雑排水をすべて、浄化センターできれいな水にして川に流すので、美しい自然が守られます。
