島田市子どもの貧困対策推進計画(平成31年3月27日掲載)
現在、我が国は本格的な少子齢化社会を迎え、子どもの出生数も減少し続けています。未来を担う子どもたちは国の宝であり、社会全体でその健全な育成に取り組んでいくことが求められています。
こうした中、2017年に厚生労働省から発表された「国民生活基礎調査」によると、一定以下の所得の世帯で暮らす子どもの割合を示す「子どもの貧困率」は、13.9%で、およそ7人に1人の子どもが貧困状態にあるとされています。とりわけ、貧困家庭などの「ひとり親世帯」の子どもの貧困率は、50.8%と2人に1人を超えており、経済的な困難を抱える世帯の子どもへの貧困の影響が懸念されます。
さらに、核家族化や共働き世帯の増加など、家族のカタチも多様化が進み、保護者の手が子どもに届きにくい状況や、家で子どもだけで過ごす時間が長くなっている家庭もみられるようになりました。こうした子どもたちは、経済的には恵まれていても、精神面や健康面における問題が起きる可能性があります。
全ての子どもたちが、輝かしい未来に夢と希望を抱いて健やかに成長していくために、生まれ育った家庭の経済状況や、養育・教育環境に左右されることのない社会の在り方が求められています。そのためには、社会、行政、そして地域が一体となって、困難な状況にある子どもたちとその家族に寄り添った支援をしていくことが大切だと考えます。
こうしたことを踏まえ、本市における現状を検証・分析することで、解決すべき課題を洗い出すとともに、課題の解決に向けて必要となる支援を取りまとめ、総合的に推進する「島田市子どもの貧困対策推進計画」を策定いたしました。
平成29年度島田市子どもの生活実態調査結果
島田市では、より安心して子どもを育てるために必要な取組みを検討するにあたり、お子さまのいる家庭の生活状況や子どもの様子、また、子育ての悩みや困りごと等の実態を把握するため平成29年度に子どもの生活実態調査を実施しました。