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就任挨拶(令和3年6月)

令和3年6月17日に行われた令和3年6月議会定例会における染谷市長就任挨拶の全文を掲載します。

「3期目だからできること、3期目だからやらねばならないこと」への挑戦

はじめに

私、染谷絹代は、前の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様からの温かいご支援と叱咤激励を頂戴し、三度(みたび)、島田市の舵取りを担わせていただくことになりました。引き続き、島田市のために尽力できることを大変誇りに思うと同時に、改めてその責任の重さを痛感しているところでございます。

「よりよい島田市を次の世代につなぎたい」

この想いで、市民の皆様と心を一つにして、全力を尽くしてまいります。

前4年間を振り返って

この4年間を振り返ってみますと、8年前の市長就任時からの大きな課題を解決し、形としてきた4年間でありました。

市民の皆様の待ち望んだ「島田市立総合医療センター」の開院、新東名島田金谷IC周辺における、緑茶・農業・観光の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」と大井川流域の観光情報を一体的に発信する「TOURIST INFORMATION おおいなび」のオープン、そして、田代の郷における子どもを中心に3世代が一緒に楽しめる「島田ゆめ・みらいパーク」が開園に至っています。

また、人口減少、特に少子化が進む中、まちの宝であり島田の未来を担う子どもが健やかに育つように、「子育て応援都市 島田」の名に恥じぬよう、子育て・教育施策は特に力を入れてまいりました。

すべての子育て家庭に妊娠期から同じ保健師が継続して関わることで、より気軽に相談しやすい関係を築いていく「島田市版ネウボラ」の開始、病気中でも安心して子どもを預けることができる病児保育の実施、島田第四小学校、島田第一小学校と順次進めている教育施設の改築、地域ぐるみの子育てで親の孤立を防ぐ取組。このように、安心して子どもを産み、育てることを応援する施策を重層的に打ち出してまいりました。

これらの取り組みに加え、このまちに住む人の温かさ、都会と田舎が融合する住みよい生活環境といった島田の総合力が子育て世代に受け入れられ、7年連続で、30歳代と10歳未満における社会動態の転入超過という形でその成果が表れています。

これからの市政に求められるもの・展望

これからの4年間は、島田市が持続可能で豊かさを実感できる都市として生き抜く、本当の意味での第一歩を踏み出せるかどうかの4年間になります。

新型コロナウイルス感染症の拡大がもたらした価値観の変化、日進月歩で進化するデジタル技術、すべての団塊の世代が後期高齢者となる2025年の到来、脱炭素社会の実現に向けた取組の加速化など、様々な変化が絶え間なく押し寄せる現在(いま)、前例踏襲やこれまでの成功体験は通用しません。変わりゆく時代の変容に、しなやかに順応した施策を打ち、新たな未来を切り拓いてまいります。

デジタルトランスフォーメーションの推進による市民生活の利便性の向上や、文化や国籍・性別・障害の有無といった違いをお互いに認め合い、支え合う「共生社会」の実現、さらに自然環境の保全と環境負荷の低減といった、次の世代につながる施策を戦略的に、そして積極的に打ち出すことでまちの価値を高めてまいります。

現在、新型コロナウイルス感染症対策の決め手であるワクチン接種について、医療関係者の皆様の協力をいただきながら、一日でも早く、一人でも多くの市民の方に接種していただけるよう、進めているところです。並行して、新型コロナウイルス感染症の収束をにらみながら、落ち込んだ経済の回復を図らなければなりません。

市役所新庁舎の建設、旧金谷庁舎跡地における生活交流拠点の整備、旧金谷中学校跡地の活用、新東名島田金谷IC周辺における企業誘致等、私が具体的にアクションを起こした事業にも、まだ道半ばのものがあります。

これらを、この4年間で確実に実現し、島田の未来を切り拓くエンジンとしてまいります。

そして、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の水資源と自然環境の保全についても、これまでの経緯を踏まえた上で、しっかりと「命の水」を守ってまいります。

島田市を次の世代につなぐのは、現在(いま)を生きる私たちの責務であります。島田市を持続可能なまちとして次の世代につなげるために、ポストコロナを見据えた戦略的な「縮充」のまちづくりを進めてまいります。

人口減少に起因する緩やかな下降線を予想させる社会経済情勢にあっても、市民の幸福度を上げていくために第2次総合計画で打ち出した、量から質への転換を図ってまいります。施策のスクラップ&ビルドの徹底や公共施設のあり方の見直しといった改革を進めることで、このまちに住んでいてよかったという満足感と、次の世代に活力あるまちを引き継ぐことを両立してまいります。

そのためには、総論賛成、各論反対で終わらせずに、個人や地域の利害関係を超えた取組が必要です。

市民の皆様・議員の皆様と、私はこの8年間、信頼関係を紡いでまいりました。そして、さらに強固な信頼関係を築いていきたい、そう思っております。時に痛みも伴う「縮充」の改革には、互いに尊重し、信頼できる関係性が必要です。

3期目を託していただいた私だからこそ取り組める、そして取り組まなければならない課題であると自覚しています。

「10年先、20年先の島田のために、現在(いま)、何を選択するのか」

私たちの選択に島田の未来がかかっています。市民の皆様と、議員の皆様と、対話して、連携して、協働して、覚悟を持って選択しなければなりません。

是非とも、これまで以上に深いご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、3期目の市長就任にあたってのご挨拶とさせていただきます。

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