オオキンケイギクは北アメリカ原産のキク科の植物で、高さ三十センチから七十センチ程度の高さがあり五月から七月にかけて河原や道端に黄色からオレンジ色のあざやかな花を咲かせます。とても綺麗な花なので、日本では明治時代に観賞用に移入されました。その後、この植物はどんな荒れ地でも育つことができ、冬は冬芽が地面を覆い花枯れ後も汚くないため、各地の道路や河原の緑化事業にも使用されてきました。
しかし、オオキンケイギクはその丈夫さからもともと日本に生息していた在来の植物の場所を奪ってしまい、日本本来の生態系に大きな影響を与えてしまうことがわかりました。二〇〇六年二月には外来生物法という法律によって特定外来生物に指定され、日本国内における栽培、運搬、販売などが禁止されています。
オオキンケイギクの花
オオキンケイギクの特徴
- 花期は五月から七月で、直径五センチから七センチの黄色い花をつけます。
- 葉は地面に近い茎の下につき、両面に毛が生えています。
- 花が終わっても完全に枯れることはなく、同じ株で冬を越して来年の春にまた生えてきます。
- 刈取りに対する再生力が強く、根が残っていればまた生えてきます。
- 種子はとても丈夫で、土の中で数年間生存することができます。
オオキンケイギクの分布拡大を抑えるために
オオキンケイギクはとても繁殖力が強く一度定着するともとから生えていた日本在来の植物の生息場所を奪って分布を広げていきます。外来生物法では、オオキンケイギクは「特定外来生物」として、栽培、運搬、販売、野外への放出が禁止されています。
もしもオオキンケイギクがお庭や畑に生えているのを見かけた場合は、根から引き抜き、種が飛散しないように燃えるゴミとして処分をお願いいたします。