原弘(1903~1986)は、昭和のデザイン界を牽引してきたデザイナーです。1920年代より欧米のデザインを学び、アルファベットの文字組のデザイン理論が、漢字・仮名文字交じりの日本語にそぐわないことをいち早く問題視し、日本の文字を美しく見せるためのデザインを追求しました。また、生涯を通して1,000冊以上のブックデザインに携わり、特に全集・豪華本装丁の分野では不動の地位を確立しました。その業績の偉大さから、勝見勝は「ブックデザインの天皇」と、田中一光は「神様のような人」と、それぞれ原弘を評しました。原弘は「マーメイド」「玉しき」「アングルカラー」などのファンシーペーパー(豊かな色や表情を持つ特殊紙)の開発にも携わり、原弘関連資料は現在、特種東海製紙Pam(静岡県駿東郡長泉町)に寄贈されています。原弘のデザインの世界をお楽しみください。
期間:令和5年10月7日(土)~12月17日(日)
場所:島田市博物館本館 特別展示室
時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館)
観覧料:一般300円・団体240円(20人以上)
協力:特種東海製紙株式会社
※中学生以下無料
※障害者手帳を提示された方と介助者1人は無料
※11月3日(金・祝)は博物館無料開放日
特種東海製紙株式会社は、ファンシーペーパーや高級印刷用紙、機能紙などの特殊紙や産業用紙の研究・生産を行う製紙会社です。平成14(2002)年に研究開発活動と営業販売支援活動の拠点として、特種東海製紙Pam(Paperandmaterial)を駿東郡長泉町に開館、紙文化の伝承や情報発信のみならず、約9万点に及ぶ紙を素材とした文化財や作品を収集・保管・展示をしています。旧・東海パルプ株式会社(島田市、現在の新東海製紙株式会社、特種東海製紙グループ)も平成2(1990)年からファンシーペーパーの製造を行っています。原弘はファンシーペーパーの開発に携わっていた縁で原弘関連資料がPamに収蔵されています。
日本グラフィックデザインの曙光原弘展チラシ表 (PDF 2.08MB)
日本グラフィックデザインの曙光原弘展チラシ裏 (PDF 1.36MB)
●博物館講座「原弘のデザイン思考」(要予約)
日時:11月18日(土)13:30~15:00(受付13:00~)
場所:博物館本館整理工作室
講師:今井良朗氏・髙島直之氏(ともに武蔵野美術大学名誉教授)
対象:中学生以上
参加費:500円 ※別途観覧料
定員:30名
募集開始:10月18日(水) 9:00より先着順
申込方法:下記URL、QRコードより電子申請、または博物館本館にて直接申込。
電子申請の場合は下記QRコードまたは、博物館ホームページよりお申し込みください。
(1申し込みにつき3人まで可能)
申込みはこちら↓
https://logoform.jp/form/imZT/325404
●ギャラリートーク「 おしえて?原弘先生・デザインのいろは」(予約不要)
日時:11月23日(木・祝)13:30~14:00
場所:博物館本館特別展示室
講師:曳地真澄(当館学芸員)
対象:どなたでも
定員:20名程度
参加費:観覧料のみ