島田のあの頃のお話「Antokyane・あんときゃぁねぇ」(令和4年度)
島田市に住んでいた方に昔のくらしや、子供の頃の思い出などをお話ししていただき、方言や口ぐせなどそのままに書き写したのが「Antokyane」あんときゃぁねぇ(島田弁で「あの時はね」)です。
90代のあの人にも、20代のこの人にも島田のあの頃の尽きない話があります。あの頃の島田を知ってる方も知らない方も、みなさんの「あんときゃぁねぇ」をぜひご覧ください。島田市博物館分館の旧桜井家住宅主屋にて、昔の道具とともに展示中です。
(以下のお話は令和4年度に聞き取りをしたものです。)
1.グミの木のお話 ・82才男性・「大井川の河原にはグミの木があったんだ」
2.こうろんのお話 ・82才男性・「そうすっと一網打尽に魚がとれるってわけだ」
3.ヤゾーコゾーのお話・82才男性・「どっちがヤゾーかコゾ―か分らんけど、みてごー。おら、今でも食べちゃうで」
4.オリンピックのお話・82才男性・「大井川の河原でね、ちょうど砂があるところで遊ぶことをオリンピックって言っただよ」
5.雑煮のお話・92才男性・「雑煮は具なんて簡単でね」
6.ぺったんのお話・92才男性・「こいよ、おらんちでぺったんやるで」
7.つるべ井戸のお話・81才女性・「水をくみあげちゃあ、バケツの中にその水を入れて」
8.おむすびのお話・81才女性・「こんなでかいおむすび誰食うだ?」
9.むすびのお話・92才男性・「ぼくらー田舎だもんでね。お、なんちゅーもんはつけないね」
10.ローラーつき電気洗濯機のお話・81才女性・「手でまわしちゃあ、ボタンが引っかかって取れちゃうだよね」
11.炭火アイロンのお話・82才男性・「そんで手ぬぐいをしめらかしてな、それでじゃーっとしたら湯気がぶわーっと出るだよ」
12.ザリガ二のお話・82才男性・「うまいっけー。エビといっしょ」
13.カラーテレビのお話・50才女性・「それで、つけるともう、色とりどりでね」
14.つららのお話・60代女性・「昔は今より寒かったもんだから」
15.茶畑のお話 ・23才女性・「友達のうちに遊びに行くのにずーっと茶畑で。ひたすら」
16.島田大祭のお話 ・50才女性・「大きくなったら大鳥毛を持つ人になりたかったなぁ」
17.ぬか床のお話・81才女性・「おれ、指輪の大事なのをね、ぬか床へ落としちゃったにね」
▲「3.ヤゾーコゾ―のお話」に出てくる旧桜井家住宅のマキの木(手前の木が雄株、右奥の木が雌株)と9月末に採れたヤゾーコゾ―の実。
※お話の内容は、あくまでその方の個人の思い出、主観であることをご承知おきください。