第2回大検証!大井川は文化の境界線か!?(令和5年1月22日~8月19日まで実施したアンケート)
かつて、駿河国と遠江国の境界線であった大井川は、明治時代以降も郡の境界となっていました。「越すに越されぬ大井川」と言われ、東海道の難所のひとつであった大井川は、その東と西の言語・文化の違いについて古くから研究されてきました。
土器の出土、雑煮の煮方や方言等、大井川が境界線になるという研究がある一方、江戸時代から明治維新まで続いた川越制度や、渡船のため対岸同士の交流が盛んで境界になり得ないという指摘もあります。むしろ、東西の文化が混ざり合い、交差する場所であったと言います。
そもそも、日本の中央部に位置する静岡はいったい何地方なのか、ある時は東海、ある時は中部、関東。そんな静岡のほぼ中央部を流れ、島田市のど真ん中を流れている大井川。果たして、大井川は文化の境界線か、はたまた交差点か、島田市博物館で大検証しています。
今回は令和5年1月から約7か月実施した第2回大検証!の結果について発表します。
あなたは「行かない」と言いますか?「行かん」と言いますか?
・ほぼ大井川?あたりの東側に「行かない」西側に「行かん」が分布している。
今川焼き?大判焼き?他には?
・静岡県はほぼ「大判焼き」が主流
・おやき(北海道、青森)、あじまん(秋田)、太郎焼き(埼玉)、自慢焼き(長野)、ロンドン焼き(京都)、ふうまん(岡山)、二重焼き(広島)、ひぎり焼き・太鼓まん(愛媛)、回転焼き・回転まんじゅう(福岡)と、様々な呼び方を来館者が記入して教えてくれた。
舌ベロと言いますか?舌ベラと言いますか?
・静岡県は、「舌ベラ」が多い。ほぼ大井川?あたりの東側で「舌ベラ」西側で「舌ベロ」と言うか。
分館日日新聞4 (PDF 820KB)(別ウインドウで開きます。)